赤旗2回の荒れたレースをハミルトンが制す。タイトル争いはフェルスタッペンと同点で最終戦へ【決勝レポート/F1第21戦】

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2021年12月06日 05:40  AUTOSPORT web

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写真2021年F1第21戦サウジアラビアGP表彰式 優勝ルイス・ハミルトン(メルセデス)、2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2021年F1第21戦サウジアラビアGP表彰式 優勝ルイス・ハミルトン(メルセデス)、2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位バルテリ・ボッタス(メルセデス)
 12月5日現地時間20時30分、F1第21戦サウジアラビアGP決勝が行われた。

 気温は28度、路面温度は31度というコンディション。予選でクラッシュを喫したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はギヤボックス交換の必要はなく、本来の3番グリッドからのスタートとなった。

 7番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)だけがソフトタイヤ、ダニエル・リカルド(マクラーレン)とカルロス・サインツ(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)の3人だけがハードタイヤを履き、それ以外の16台はミディアムタイヤでスタートに臨んだ。

 スタートでポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)、2番グリッドのバルテリ・ボッタス(メルセデス)が好発進を決めて3番グリッドのフェルスタッペンの前を抑え込む。後続も大きな混乱なくグリッド順の通りにターン1を抜けてレースへと入っていく。そのなかで角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はターン1手前でアウト側にラインを寄せてエステバン・オコン(アルピーヌ)と僅かに接触し、セクター1でじわじわとポジションを落として12番手に後退する。

 オーダーは首位ハミルトン、2番手ボッタス、3番手フェルスタッペン、4番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、5番手はややロックアップしたものの事なきを得たセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、6番手ノリス、7番手オコン、8番手にピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が後退、9番手リカルド、10番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、11番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は2周目にジョビナッツィを抜いて10番手へ。角田は4周目のターン1でサインツに抜かれて13番手に後退した。

 2番手ボッタスはタイヤマネージメントを考慮してハミルトンとのギャップを2秒まで広げ、3番手フェルスタッペンは1.5秒差でボッタスについていく。しかし各車ともレース序盤はトラブルを避けて淡々とした走行に徹する。

 8周目のターン1ではリカルドがガスリーを抜いて8番手、サインツがアロンソを抜いて11番手に上がった。

 9周目のターン22入り口でミック・シューマッハー(ハース)がリヤが流れコントロールを失ってバリアにクラッシュ。これでセーフティカー導入となり、ピットエントリーに間に合ったジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)とランス・ストロール(アストンマーティン)がピットインしてハードタイヤに交換する。

 翌10周目に首位ハミルトンを始め各車がピットインし、フェルスタッペンはステイアウトしてトラックポジションを取り首位に立つ。同様にステイアウトしたマシンがポジションを上げ、オーダーは首位フェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手ボッタス、4番手オコン、5番手リカルド、6番手ルクレール、7番手ガスリー、8番手ペレス、9番手サインツ、10番手ジョビナッツィ、11番手角田、12番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)となる。メルセデスAMG勢、ルクレール、ペレス、ノリスらはハードタイヤを履いて最後まで走り切る戦略を採った。

 13周目に赤旗が提示され、レースは残り1時間36分45秒の時点で中断となる。

 18分間の中断を挟んでレースは21時15分に再開。各車ともハードタイヤを履き、セーフティカー先導で各車がコースインし、15周目にスタンディングスタートで再開となる。フェルスタッペンは新品ハード、メルセデスAMG勢はすでに履いていた中古ハードのままで再スタートに臨み、ハードスタートだったリカルドとサインツ、ベッテル、そしてペレスはミディアムを履いた。

 先頭グリッドのフェルスタッペンは加速が鈍く、イン側グリッドのハミルトンがインから前に出てターン1に入って行くが、フェルスタッペンはターン1で止まりきれずランオフエリアに出てターン2のエイペックスをカット。ハミルトンの前を塞ぐようにコースに戻り、これを避けたハミルトンはオコンに先行されて3番手に後退してしまう。ターン1で大きくロックアップしたボッタスも5番手に後退している。

 ターン3ではルクレールとガスリーにサンドイッチされたペレスがスピンしてウォールに突っ込みクラッシュ。これで多くのマシンがスローダウンし、ニキータ・マゼピン(ハース)がラッセルに激しく追突して両者ともにストップ。これで再び赤旗が提示されレースは残り1時間31分16秒で中断に。ペレスは駆動系が壊れてリタイアとなった。

 レースは21時40分に再開。レースコントロールはフェルスタッペンがハミルトンにポジションを戻すかどうかの選択肢をレッドブルに与え、レッドブルがこれを受け入れたためオコンがポールポジションにつき、2番グリッドにハミルトン、フェルスタッペンは3番グリッドに下がってレース再開に臨む。

 首位オコン、2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペン、4番手リカルド、5番手ボッタス、6番手ガスリー、7番手ルクレール、8番手ジョビナッツィ、9番手サインツ、10番手ベッテル、11番手ライコネン、12番手角田という順でスタンディングスタートとなった。

 16周目に各車がセーフティカー先導でコースインし、17周目に3回目のスタンディングスタートでレース再開。ここではフェルスタッペンは新品のミディアム、フラットスポットを作ったボッタスと角田も中古ミディアムに履き替えてコースインを選択した。

 ポールポジションのオコンの加速はやや鈍く、ターン1でフェルスタッペンは新品ミディアムタイヤの威力を活かしてインへ飛び込み、2番グリッドのハミルトンは中央でサンドイッチされて行き場を失う。オコンはターン2をカットしたためポジションを譲りフェルスタッペンが首位へ。2番手オコン、3番手ハミルトンとなり、ハミルトンは18周目のターン1でオコンを抜いて2番手に上がった。角田もミディアムの威力でフェラーリ勢を抜いて9番手へ浮上。首位フェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手オコン、4番手リカルド、5番手ボッタス、6番手ガスリー、7番手ジョビナッツィ、8番手ベッテル、9番手角田、10番手ルクレール、11番手サインツという順になった。

 ここから上位2台はファステストを出し合い後続を大きく引き離していき、ハミルトンは1秒差でフェルスタッペンに食らいついてプレッシャーをかけていく。

 23周目のターン1でDRSを使い前のベッテルに襲いかかった角田は、ターン1でアウトに並びかけるがロックアップし、ターン1を大回りでターン2に向かうがベッテルの右リヤに接触してフロントウイングを失う。これでVSCが出されるが24周目に解除。角田はピットインしてノーズ交換と同時にハードタイヤに交換して最後尾に落ち、5秒加算ペナルティも科される。アロンソはターン10でスピンを喫し、クラッシュは避けたものの15番手に後退する。

 ベッテルは26周目のターン4でライコネンと接触してフロアを壊し、ターン13でパーツを飛ばし28周目にデブリ回収のため10秒間だけVSCとなるが、この影響でデブリはまだ各所にあり、この回収のため29周目にも再びVSCとなった。

 33周目のセクター1でようやくVSCが解除されてレース再開。ターン14のデブリ回収のため36周目にもVSCとなるがすぐに解除される。

 ハミルトンはここで一気にギャップを縮めて35周目から36周目のターン1でDRSを使ってフェルスタッペンのアウトに並びかけるが、フェルスタッペンはレイトブレーキングでターン1のインに飛び込みオーバーシュート。

 これでフェルスタッペンにはポジションを譲るように指示が出るが、次のメインストレートでDRSを使って戦略的にポジションを取り戻すべくターン27手前でバックオフして譲る意思を見せる。しかしハミルトンはそれに気付かず、その後方に接触し右側フロントウイング翼端板を壊し、危険なドライビングだと激しく非難する。

 フェルスタッペンはチームからの指示を受けて42周目のターン23出口でハミルトンに譲り、ターン27のインに飛び込んでポジションを取り戻す。しかしこれはスチュワードに認められず、ターン2カットによるアドバンテージに対して5秒加算ペナルティが科される。フェルスタッペンは43周目のターン27手前でバックオフして再びハミルトンにポジションを譲り、ハミルトンはリヤタイヤのタレたフェルスタッペンをここから引き離していく。さらにターン27手前のインシデントについてはレース後の審議となる。

 フェルスタッペンはタイヤ交換を希望するが後方3番手のオコンとは24秒しかギャップがなくピットインできない。オコンはフェルスタッペンより速いペースで自己ベストを更新しながら走行しており、フェルスタッペンはステイアウトするしかなくなった。

 後方では40周目のターン1でボッタスがリカルドをパスして4番手に上がり、さらに3番手オコンへと迫っていく。

 ハミルトンは47周目にもファステストラップを更新し、後続を大きく引き離して優勝。フルマークの26点を獲得した。フェルスタッペンはタイヤを最後まで保たせるのが精一杯で、7秒差で2位でフィニッシュ。ボッタスは最後のメインストレートでオコンを抜いて0.102秒差で3位表彰台を掴み獲った。4位オコン、5位リカルド、6位ガスリー、7位ルクレール、8位サインツ、9位ジョビナッツィ、10位ノリスという順位でフィニッシュ。角田は最後にターン1でアロンソを抜いたものの5秒加算ペナルティで14位フィニッシュとなった。

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  • プロ野球もこうやって記事で出せば 2時間ダラダラとTV放映せず結果わかるのにね。これもプロ野球も見たい人は見に行けば良い訳で。
    • イイネ!3
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