松本潤の『どうする家康』に岡田准一も参戦、懸念される“ジャニーズ大河”の行き先

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2021年12月06日 21:00  週刊女性PRIME

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NHK大河ドラマ『どうする家康』で、家康を演じる主演の松本潤と、織田信長役の岡田准一

 2023年放送予定の松本潤主演NHK大河ドラマ『どうする家康』の追加キャストが発表された。

 なかでも注目を集めたのが、織田信長を演じる岡田准一だ。

 11月1日にV6が解散したばかりであるが、後輩が主演する大河になんとも心強いキャスティングである。

ジャニーズ大河&ジャニーズドラマ

「人気のピークを過ぎた先輩ではなく、岡田准一は言うまでもなく主演作も数多く、俳優としてマツジュンよりもだいぶ上の存在。実績と実力があり、さらに大河主演経験もある岡田に協力してもらい、なにがなんでも“マツジュン大河”を成功させたいというジャニーズの本気がうかがえます」

 と、あるテレビ誌の記者は言う。

 過去に大河ドラマの主人公をつとめた経験のあるジャニーズタレントというと、1993年の『琉球の風』の東山紀之、2004年の『新選組!』の香取慎吾、'05年『義経』の滝沢秀明、そして'14年の『軍師官兵衛』の岡田准一。松本潤は5人目となる。

「メインクラス同士のジャニーズ共演は、今回が初めてとなります。それだけに、さっそくほかの後輩の出演に期待するファンもいるみたいですね(笑)」

 『どうする家康』は、現段階で発表されているだけでも、阿部寛、有村架純、ムロツヨシ、野村萬斎など豪華な顔ぶれが名を連ね、決してジャニーズ人気で引っ張ろうという作品ではないはずだ。

「といっても、家康と信長という重要な役をつとめるだけに、“ジャニーズ大河”という見られ方はどうしてもされてしまいます。それだけで嫌悪感を抱く人が一定層いますので、プラスとマイナス、どちらの側面も持つ、ある意味賭けのようなキャスティングですね」(前出・テレビ誌記者)

 これまでも、数多くの“主演・ジャニーズ、主な出演者・ジャニーズ”という、作品が多く世に出されてきている。特に、日本テレビの月曜深夜枠のシンドラをはじめ、テレビ東京やテレビ朝日の深夜帯に多い。

「とはいえ、ジャニーズタレントの実績や経験値になるので、貴重な枠ではあります。ファンはうれしいでしょうが、そうじゃない人にとってはスルーされてしまうことも。ジャニーズファン以外の層に、顔と名前を売ることは容易ではありません」(同前)

『必殺シリーズ』はジャニーズだらけ

 では“ジャニーズ枠”以外で複数のジャニタレが“同格”で共演するドラマはどうか。ヒット作を振り返ると、亀梨和也と山下智久の『野ブタ。をプロデュース』(日テレ系)や、岡田准一と櫻井翔の『木更津キャッツアイ』(TBS系)、二宮和也と櫻井翔の『山田太郎ものがたり』(同)などがある。

「ほかにも、山田涼介の『金田一少年の事件簿N(Neo)』に同じHey! Say! JUMPの有岡大貴がレギュラー出演するなどもありました。近年では大野智の主演ドラマ『世界一難しい恋』にジャニーズWESTの小瀧望が出たり、錦戸亮主演の『ごめんね青春!』に重岡大毅が出演したことも。菊池風磨と加藤シゲアキの『時をかける少女』や、伊野尾慧と神宮寺勇太の『准教授・高槻彰良の推察』などもあります」(同前)

 近年はジャニーズの共演は敬遠される傾向もあるのか、大ヒットがなかなか生まれないと、前出の記者は付け加える。

 さらにジャニーズ色が強くなってしまった人気コンテンツがある。それは亡くなった藤田まことさんの後を受け、主人公・中村主水を演じる東山紀之主演の『必殺仕事人』シリーズだ。

「現在、レギュラーとして松岡昌宏、知念侑李が出演していて、来年の新春放送には、キンプリの岸優太と、なにわ男子の西畑大吾の出演が発表されました。また過去には大倉忠義、元KAT-TUNの田中聖もレギュラー出演していました。人気シリーズとして定着していますが、メインどころがジャニーズだらけになってしまった例ですね」

 松潤と岡田の『どうする家康』の放送は再来年。岡田の俳優としての評価が高いだけに“ジャニーズ大河”との見方はないかもしれないが、追加キャストでさらにジャニーズが加わる可能性はゼロではない。「ジャニーズだから見ない」だけは避けたいところか。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉

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