ナイツ塙、過去に“銭湯ロケ”ですぐにドッキリと分かった理由「エキストラで見たことあった人が…」

昨年に結成20周年を迎えた漫才コンビ・ナイツの2人が、自身のラジオ番組でこれまで経験したドッキリ番組について語る一幕があった。多くの芸人において“ドッキリ”を仕掛けられることは通過儀礼のようなもので、ナイツの2人もこれまでに仕掛け役・仕掛けられ役の両方でドッキリを経験してきているが、中にはひょんなことからドッキリだと気づいてしまうこともあったという。

ナイツがこれまで仕掛けられたドッキリといえば、2009年に放送された『お笑い芸人 どっきり王座決定戦スペシャル』（フジテレビ系）での“解散ドッキリ”が印象的だろう。塙宣之にドッキリで解散を持ちかけた土屋伸之だったが、全て把握している塙が逆ドッキリを仕掛けるというもので、営業の舞台上で繰り広げられた2人のやりとりには会場の観客や仕掛け人、スタジオのMCまでもが涙するというかつてない感動を呼ぶこととなった。これがナイツが今でも非常に仲が良いコンビと言われる所以でもあるだろう。

しかしこれまで他のドッキリ番組も経験している2人、その中にはすぐにドッキリだと気づいてしまうこともあったという。7日に放送された『ナイツ ザ・ラジオショー』（ニッポン放送）の中で話題にのぼったのは、数年前に実施された銭湯でのドッキリだった。宴会場で漫才を披露した際、ツッコミ担当である土屋よりも早く反応する観客がいたらどう対応するか―というものであった。

そもそも営業前に野球のイチロー選手のネタを指定されたり、階段の踊り場を控室に指定されたりと怪しさ満点だったというこの日の営業だったが、塙はある人物に気づいてしまう。当時から人気ドラマ『警視庁・捜査一課長』（テレビ朝日系）にレギュラー出演していた塙だが、そこに出演していたエキストラの役者がこの日の会場にいたそうだ。

「俺もドラマとかに結構出てる時だったから、エキストラで見たことある人いたのよ（笑）」と笑って明かした塙、そこでは「俺もプロだから」と口に出さずに収録を終えたというが、収録後になってその人物に「一課長の時、いましたよね？」と声をかけたという。しかし返事は「何のことか知りません」の一辺倒だったそうだ。これには土屋が「それバレたらだってさ、（共演経験を）言えよって話になっちゃうじゃない」とフォローすると、塙は「エキストラの選考、そんなに厳しいの？」「一度でもタレントと一緒に仕事したことある人は全部落とされるの？」と食い下がりスタジオを笑わせていた。

改めて世間の狭さを感じるようなエピソードだが、一方で同番組の火曜日パートナーである相席スタート・山崎ケイは「エキストラの人、上手すぎませんか？　演技」と昨今の“ドッキリ”に出演するエキストラの演技力に驚いていることを明かした。特に『水曜日のダウンタウン』（TBS系）での企画に出演するエキストラ役を絶賛し、ナイツの2人も「異常に上手いね」「本当にそういう人に見えるでしょ」と共感していた。様々なネタで多くの笑いや感動を生み出してきたドッキリ番組ではあるが、企画自体は既に浸透しきっているだけにその内容と仕掛け人の技術は年々磨き上げていく必要があるのだろう。

画像2枚目は『『ザ・ラジオショー』（ニッポン放送・平日13時〜）　2021年12月7日付Twitter「この後お昼1時から!! ＃ナイツラジオショー」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　根岸奈央）