◆ ともに育成契約の東と廣澤は課題に照準
オリックスは9日、近藤大亮投手(30)、東晃平投手(21)、廣澤伸哉選手(22)と育成契約を結んだと発表した。近藤、東は育成で再契約、廣澤は今秋に戦力外通告を受け、現役続行を希望していた。
近藤は大商大から社会人のパナソニックを経て、2015年ドラフト2位で入団。17年から中継ぎに転向し、18年に9ホールド、19年に22ホールドを挙げたが右肘を痛め、20年9月にトミー・ジョン手術を受けた。育成契約の今季は登板機会なく、チームの優勝を見守るしかなかった。
「人生で一番悔しかった。チームが強くなるのはすごくいいことだが、その場に居ることが出来ないことが悔しかった。来年は絶対にその一員になって、みんなで喜び合いたい。その悔しさがあるから1年間、頑張れた」と話す。
7月にブルペン入りし、現在は全力投球もしているといい、「来季は支配下に復帰し、チームの連覇に貢献したい」と、捲土重来を期した。
東は17年育成ドラフト2位で入団。今季はファームで18試合に登板し、5勝9敗1セーブ。前半戦から先発で好投を続け、球団内で支配下登録も検討されていたが、夏場以降に調子を崩した。
「前半戦はとても調子がよく、自分の投球が出来れば抑えられるとわかった。決め球が少ないので、山岡(泰輔)さんのような落ちるスライダーを習得したい」と、育成からの脱却に意欲をみせた。
支配下から育成選手となった廣澤は、「年下の紅林(弘太郎)らが内野で出て、そこに行けなかったので戦力外になった。打率を上げないと支配下は厳しいと思うので、右方向への強い打球を打つことに取り組んでいる」と、打撃向上を誓っていた。
文・写真=北野正樹(きたの・まさき)