ポルシェ、グランツーリスモ7に登場予定の『ポルシェ・ビジョン・グランツーリスモ』を発表

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2021年12月09日 20:01  AUTOSPORT web

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グランツーリスモ7に収録が予定される『ポルシェ・ビジョン・グランツーリスモ』が登場
12月6日、ドイツのスポーツカーブランドの代名詞的存在であるポルシェは、2022年3月4日に発売が予定されているプレイステーション5/4用ソフト『グランツーリスモ7』に収録予定のバーチャルレーシングカー『ポルシェ・ビジョン・グランツーリスモ』を発表した。

 ポリフォニー・デジタルが展開するグランツーリスモシリーズには、2017年からポルシェのスポーツカーが登場しており、現在発売されている『グランツーリスモSPORT』では911シリーズのほか、アップデートによりポルシェ初のフル電動自動車『タイカン・ターボS』などが登場している。

 2022年3月4日にはナンバリング最新作のグランツーリスモ7の発売が予定されているが、ポルシェではその発売にあたり、同社で初めて純粋にバーチャル世界のための車両を開発し、お披露目されたのがポルシェ・ビジョン・グランツーリスモだ。

 ポルシェのデザイン要素を未来志向にアレンジしたというこのバーチャルレーシングカーは、スポーティな車高と車幅の比率、極端に低く設定されたボンネット、強調されたウイングなどでポルシェの典型的なプロポーションを示している。

 純度の高いフロントライトと一体化したエアインテークはタイカンのデザイン言語と視覚的にリンクしており、ポルシェ・ビジョン・グランツーリスモが純粋な電気駆動であることを示唆している。リヤには、911やタイカンでおなじみのライトシグネチャーをさらに発展させた、かなり細いライトストリップが配された。

 そんなブランド・アイデンティティの強調はインテリアにも引き継がれており、ドライバーに合わせた曲面のホログラム・ディスプレイがステアリングホイールの上に浮かび上がっているように見え、低いシートポジションはこのマシンのダイナミックな感覚を強調している。

 このポルシェ・ビジョン・グランツーリスモの登場に、ポルシェ・スタイル副社長のミヒャエル・マウアーは「バーチャルな世界のためだけにデザインされたこのクルマは、通常の量産車のデザインプロセスでは大きく規制されてしまうようなエキサイティングな可能性を私たちにもたらしてくれる」と語った。

「ポルシェ・ビジョン・グランツーリスモのようなプロジェクトは、私たちにとってクリエイティブなプロセスのなかで特に価値のあるものだ。明確に定義されたポルシェデザインのDNAをさらに発展させ、ほかの業界のデザイナーと交流することは、私たちの仕事の重要な部分だ」

 また、インテリアデザインを担当したポルシェのインテリアデザイン責任者であるマーカス・アウアーバッハも「カーボンとチタンを組み合わせた素材設計には、長い時間をかけて検討を重ねた。その目的は、パフォーマンスを向上させながら軽量化を図ることだった」とデザイン面を苦労を語っている。

 そしてグランツーリスモシリーズを手掛けるポリフォニー・デジタルの山内一典氏は、ポルシェ・ビジョン・グランツーリスモに関して「ポルシェの魅力はその純粋なデザインにあります。エンジニアリングの専門性という点では、我々もポルシェも同じ完璧主義の哲学に従っています。私たちは、レースに対する同じ情熱を共有し、クルマの将来を見据えています」とコメントしている。

■『ポルシェ・ビジョン・グランツーリスモ』テクニカルデータ
0〜100km/h加速:2.1秒
0〜200km/h加速:5.4秒
最高速:350km/h
ピークパワー:820kW(オーバーブースト&ローンチコントロールでは950kW)
バッテリーサイズ:87kWh
航続距離:500km(WLTP)
ドライブトレイン:オールホイールドライブ(全輪駆動)

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