新型コロナウイルス感染拡大で世界中が混沌の渦に巻き込まれていた2020年12月9日、櫻坂46は1stシングル「Nobody's fault」をリリース。当初は有観客でのライブ活動が困難な状況下だったものの、2021年に入ると6月の「櫻坂46 BACKS LIVE!!」を筆頭に、「W-KEYAKI FES.2021」(7月)、「櫻坂46 1st TOUR 2021」(9〜10月)と有観客公演を次々に実現させ、またシングルも「BAN」「流れ弾」と1年の間に3枚ものリリースを重ね、逆境の中でも最大限の活動を続けてきた。
そんな彼女たちの1周年を祝福する「1st YEAR ANNIVERSARY LIVE」は、櫻坂46の1年間の集大成を見せる場であると同時に、欅坂46時代からグループを牽引してきた1期生の守屋茜、渡辺梨加のラストステージでもある。1stシングルリリースから1周年記念日の9日公演では、「櫻坂46 1st TOUR 2021」終了から1か月強と、短い期間ながらもよりパワーアップしたパフォーマンスで観る者を圧倒。この1年間に発表した全21曲のうち20曲を披露して、集まった“Buddies(※櫻坂46ファン)”を楽しませた。
ライブ中盤では、前日の公演でユニット名が“ふたりな”であることを明かした井上梨名&松田里奈が、ユニット曲「On my way」を元気一杯に歌唱したかと思えば、3rdシングルのBACKSメンバーは小池美波がセンターを務める「ソニア」を全力で歌い踊り、「無言の宇宙」ではセンターの渡邉理佐を中心に唯一無二の空気感が作り上げるなど、緩急に富んだ構成で観客を惹きつける。
そして最後に、菅井が「今までの謙虚、優しさ、絆を忘れず、誇り高く、美しく咲き誇る、そんなグループを目指して、一丸となってこれからも歩み続けます。そんな私たちにこれからもぜひついてきてください。2年目も応援よろしくお願いいたします」と力強く宣言し、ラストナンバー「櫻坂の詩」を全員で歌唱。会場一面が桜色のペンライトで染まる中、今日後半ではメンバー1人ひとりから卒業する2人に対し、花を贈るサプライズも用意され、最後は桜の花びらのような紙吹雪が盛大に舞う中、2時間半におよぶ「櫻坂46 1st YEAR ANNIVERSARY LIVE」を締め括った。