『M-1』など賞レースで「トップバッターは不利」でも、“逆に仕事が増える”理由

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2021年12月19日 16:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

『Mー1グランプリ』決勝進出者発表会見(2020年)  ※2021年の放送は12月19日(日)

 12月13日『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)が放送され、吉本興業所属のオダウエダが優勝した。19日には『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の放送が控えているが、賞レースには毎回ある論争が起きる。

「トップバッターの点数は大会の基準になるため、審査員たちが高い点をつけたがらない傾向にあり、優勝どころかファイナルにも進めないケースが続いています。そのため“トップバッターの芸人がかわいそう”という声が毎回上がりますね」(ネットニュース編集者)

 しかし、テレビ局関係者は「トップバッターは、考え方によっては仕事を増やすチャンス」だと語る。

「今年TBS系で放送された『キングオブコント2021』のトップバッターを務めた男女コンビの蛙亭は爆笑をかっさらいながらも、“大会の基準”ということで点数が伸び悩み、優勝を逃しました。とはいえ、バラエティー関係者の間では“順番によっては優勝できたのでは?”という声も多く、評価が高まっています。放送後はオファーが殺到していて、“優勝した空気階段よりスケジュールを押さえるのが難しい”と言う番組関係者もいるほど。1番手というのは賞レース的にはマイナスかもしれませんが、仕事を増やすという意味ではプラスだと思います」

トップバッターは“ブレイク時期が早まる”

 たしかに『M-1グランプリ』の過去を振り返ると、初代チャンピオンの中川家を皮切りに、'03年・'04年と2年連続で務めた千鳥、'05年と'07年の笑い飯、'08年のダイアン、'09年にはナイツがトップバッターで登場。'15年に再開された後も、'15年のメイプル超合金、'18年の見取り図、'19年のニューヨークとブレイク率は高いように感じられる。

 エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんに、トップバッターのメリットについて聞いてみると、

「決勝進出者は基本的に『M-1』後もチャンスがあり、ほかの番組に呼ばれる機会が増えます。そこでトップバッターの方たちは“面白かったのに残念だったね”“スベっていたな〜”といった具合に、司会者や共演者からイジられるポイントが1つ増えるというメリットがありますね。そこで面白い反応ができた芸人は評価が高くなるため、仕事が増えやすいと言われるのではないでしょうか。

 ニューヨークは'19年の『M-1』では本来の実力が出せませんでしたが、“スベっていた”というふうにイジられた際の反応で評価を高め、その後の『キングオブコント2020』で準優勝したことで一気にブレイクした印象です

 蛙亭のブレイクに関しては、このように指摘する。

『キングオブコント』前から評価は高かったので、出番順に関係なくブレイクしたように思います。ただ、トップバッターで強烈なインパクトを残したことで、これまで2人の実力を知らなかったスタッフの目にも届き、ブレイクする時期が早まったのではないでしょうか」(大塚さん)

 今後のブレイク芸人は、賞レースのトップバッターから出てくるかも?

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  • コンビ名「トップバッター」てコンビはいるかな──
    • イイネ!1
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