前回からの続き。投稿者さんの娘さんは、「自分の成績でも合格できそうだから」「家から通いやすいから」という理由で工業高校を受験して通い始めました。しかし最近では毎日休み時間のたびに「もう嫌だ、学校をやめたい」と、泣きながら電話をかけてくるのだそうです。どうやら授業内容に興味を持てないことや、友だちがどんどん学校をやめてしまったことが原因のようですね。
ママたちからは「学校をやめるならば次のステージのことを考えるべき」と建設的な意見が寄せられました。通信制や夜間の学校を探す、ほかの学校を受験しなおすなどいろいろな選択肢がありそうですよね。しかし投稿者さんが娘さんと話し合おうとしたところ、意外な答えが返ってきたようです。
通信制の学校を勧めてみるも……
投稿者さんが通信制の学校を勧めてみたところ、娘さんからはあまりいい返事が得られませんでした。
『通信制高校も勧めましたが渋っています。どうしたいのかと聞いたら「高校自体をもうやめて就職して、彼氏と結婚したい」と言います。私ももし高校をどうしても行きたくないのならやめさせて働くのもひとつだと思っていますが、雇ってくれるところが果たしてあるのかが気になります』どうやら娘さんは退学をしたらもうその後は進学する気はないのだそう。今後は就職をしてゆくゆくはお付き合いしている相手と結婚できればいいと考えているようですね。投稿者さんは娘さんの意見を否定はしないものの、今後の娘さんの生活が気にかかっている様子です。
見通しが甘い。そのままだと逃げ癖がつくのでは?
さてママスタコミュニティのママたちは、娘さんの主張をどのように感じたのでしょうか?
『逃げるばかりではあとで後悔することになるかもよ? とりあえず高校だけは卒業したほうがいいんじゃないかな』
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『逃げ癖がついてるのかも。友だちがどんどんやめるから、興味ない資格を取らなきゃいけないからやめたいなんて完全に甘えだよ』
『娘さんは単純に勉強するのが嫌なんじゃない? そんなことで学校をやめてたら落ちるとこまで落ちちゃうよ』「今の学力で合格できるから」「家から近いから」という理由で工業高校を選び、その高校をやめたいと泣き、そして今度は「学校自体を諦めて就職がしたい」と主張している娘さん。その様子を見てママたちからは「考えが甘い」とやや辛辣なコメントが集まりました。「今逃げたら、嫌なことからずっと逃げ続ける癖がつくかも」と心配しているのでしょう。「逃げる」という選択肢は、人生において時には必要なものです。しかし「あれが嫌だ、これも嫌だ」と逃げ続けていると、いざと言うときに踏ん張りが効かなくなりそう……という意見もまた一理あるのかもしれません。
これは娘さんの人生。最終的には好きにさせてみては
娘さんの今後について頭を悩ませている投稿者さんですが、ママたちからはほかに「娘さんの好きにさせてみたらいい」との声もあがりました。
『子ども自身にやる気とかがないなら、どこで何やっても無駄だと思うし、親がどうのこうの言ったところで響かないでしょ。ほっとけばいいんだよ。その後の人生がどうなるかは本人次第』
『自分が就職したいって言ってるんだからそれでいいんじゃない? ただ簡単に「就職したい」っていうけど、学校より厳しいからね。それをわかってるのかな』
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『勉強が嫌なら無理して学校行かなくてもいいでしょ。義務じゃないんだから。それで自分の将来に影響が出ても仕方ないことでしょう』投稿者さんのヤキモキしている様子からは、娘さんのことを心底心配している様子が見て取れます。しかしママたちからは「本人の好きにさせてみては?」とのアドバイスがありました。ひょっとしたら娘さんは今は精神的にストレスを抱えていて、「すべてから逃げ出したい!」と思っている状態なのかもしれません。母親である投稿者さんがあまり干渉しないことによって、冷静になれる可能性も。時間を置き、冷静さを取り戻した娘さんから相談を持ちかけられたときには、親として的確なアドバイスをしてあげられるといいですね。
今後について娘さん自身は「就職して結婚したい」と考えていますが、投稿者さんがその選択肢に首を縦に振るのはなかなか難しいものなのかもしれません。しかし娘さん本人が納得してその道を選ぶのであれば、親としてそっと見守ることも必要なのではないでしょうか。娘さんが自分で選んだのならば、多少の困難があっても逃げずにしっかりと歩んでいくかもしれませんね。
文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・マメ美