谷繁氏がヤクルト中村の1年振り返る「配球からリードに変わった」

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2021年12月28日 15:14  ベースボールキング

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日本シリーズ第2戦、完封した高橋(左)をリードしたヤクルト・中村悠平(中央)
◆ 名捕手が評価「すごく成長した」

 21日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2021』では「年末大反省会SP」と題して、解説陣が今季のプロ野球を振り返る企画を実施。現役時代に横浜と中日の名捕手として活躍した解説者の谷繁元信さんが、ヤクルトの中村悠平について言及した。

 今季の中村は正捕手として123試合に出場し、セ・リーグの捕手部門でゴールデングラブとベストナインをダブル受賞。打者としてはオスナとサンタナの助っ人コンビをつなぐ6番打者として、打率.279、2本塁打、36打点、14犠打の好成績を残した。

 レギュラーシーズンでは高卒5年目の古賀優大がマスクを被る試合も散見されたが、クライマックスシリーズと日本シリーズでは全試合フルイニング出場で、日本シリーズMVPも受賞。扇の要としてチームを20年ぶりの日本一に導いた。

 攻守で存在感を示した中村について、谷繁さんは「今年スタートしたときには不安があったと思うんですけど、打つ方では皆がいない時に『2番』に入って(打線を)機能させた」と、コロナ禍で主力を欠いていた時期の活躍を振り返りつつ、守備に関しては「シーズンが進むにつれて“配球”から“リード”に変わっていった」と振り返った。

 投球を組み立てる捕手の「配球」と「リード」。単語ひとつでは違いが分かりづらいものの、谷繁さんは「(配球の)予習をして、その通りに進めていくことしか出来なったタイプのキャッチャーが、そこから相手を見ながら、球場の空気を読みながら、(投手を牽引する)リードに変わっていった。そこがすごく成長した部分だと思います」と、捕手としての中村の進化について説明した。

 春季キャンプではヤクルトOBの古田敦也さんが臨時コーチに就任し、レジェンドから教えを受けたバッテリーが主体となって見事にチームを再建。その中心にいた中村の活躍に来季以降も注目だ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』


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