「お客さまの幅広い需要に応える1年となった」と堀口氏は2021年を振り返る。健康志向の高まりに合わせ「糖質オフ・ゼロ」のノンアルコールブランドの育成やより良いものを求める需要に合わせクラフトビール「SPRING VALLEY 豊潤」の発売を行ったことをアピール。その結果、販売市場前年比がビール市場-5%程度と予測される中、同社は-4.1%となり、市場を上回る実績に。特に、「一番搾り」缶商品 、「一番搾り 糖質ゼロ」が好調に推移し、ビールカテゴリーでは6年ぶりのプラス着地という結果となったという。
しかしながら、ビール類の市場は17年連続で減少しており、業界としては市場の活性化が課題となっている。堀口氏は、2022年は引き続き「一番搾り」に注力しつつ、「SPRING VALLEY 豊潤」を中心としたクラフトビール戦略にも力を入れていくと話す。
「一番搾り」ブランドは、TVCMやPRの展開、飲用体験などを通して、非ユーザーを取り込み、ビールカテゴリー拡大に貢献していくと説明。「SPRING VALLEY 豊潤」は貴重な日本産ホップ「IBUKI」を一部使用し、おいしさの追求と飲み飽きない味わいを実現。2021年12月製造品から順次中味とパッケージがリニューアルされるとのこと。「本麒麟」もドイツ産ヘルスブルッカーホップ増量で「力強いコク・飲みごたえ」と爽やかなキレを追求した。いずれも、広告やPR、飲用体験などを通して、認知向上に繋げていくという。