オリックスのドラ2・野口が早くも闘志メラメラ「勝ってナンボ。負けるつもりで来ていない」

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2022年01月07日 19:50  ベースボールキング

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ベースボールキング

ワンピースの「カイドウ」のフィギュアを手にするD2位の野口智哉 ©ORIX Buffaloes
◆ 「勝利のための“ワンピース”になりたい」

 オリックスの新入団選手が続々と「青濤館」に入寮。

 ドラ1・椋木蓮ら5人が姿を見せた前日に続いて、7日も5人のルーキーたちが新天地に乗り込んできた。




 なかでも注目は、大型内野手として即戦力の期待も大きいドラフト2位の野口智哉(関西大)。

 走攻守の3拍子揃った右投げ左打ちの遊撃手は「開幕一軍」を目標に掲げ、「与えられたポジションを臨機応変に対応したい」と、大学時代に守ったことがある外野手用のグラブも持参している。

 しかし、その一方で、ショートのポジションに対する思い入れは強く、言葉には力がこもった。



 「自分より若い選手もいるが、負けるつもりでここに来ていない。勝ってナンボ(の世界)。勝ち上がっていきたい」

 オリックスのショートストップといえば、昨季は高卒2年目の紅林弘太郎がレギュラーとして136試合に出場したポジション。

 プロの舞台では“年下の先輩”との対決となるが、ポジション争いから逃げることなく、立ち向かって勝ち抜いていくことを誓った。


 大学の友人からもらった誕生日プレゼント(誕生日=9月20日)も、背中を押す。

 入寮まで開封していなかったという箱の中身は、漫画「ワンピース」のキャラで最強とも言われる「カイドウ」のフィギュア。

 「強いキャラクターなので、僕も強い気持ちで(野球に)取り組みたい」と決意を新たにし、チームの連覇と日本一に向かって、「勝利のための“ワンピース”になりたい」と意気込んだ。


◆ 「僕の宝物」イチローバット持参で入寮

 また、日本球界のレジェンドであり球団のレジェンドでもあるイチロー氏モデルのバットを持参したのは、ドラフト3位の福永奨(国学院大)だ。

 小学3年の春、近所のスポーツ用品店にミズノ社のバット削り名人・久保田五十一氏が来店。自身は野球の練習があり行けなかったが、友人の姉がイチローと松井秀喜のバットをかけたじゃんけん大会に勝って「イチローモデル」のバットをゲット。プレゼントしてくれたのだという。

 以来、そのバットは「僕の宝物」。「お守り代わりに飾っていた」と言い、ビニールも開封しないまま新品の状態を保っている。

 「同じオリックスに入団が決まり、持って行くのはこれしかないと思った」と言う福永は、「活躍した僕のバットをプレゼントしたい」とつづけた。

 昨年は東都大学リーグでチームの春夏連覇に大きく貢献。個人としても秋にはMVPとベストナインに輝いた4番打者は、右打ちでタイプこそ違うものの、球団のレジェンドのバットをお守りに、開幕一軍を目指す。


 この日は野口と福永に加え、4位の渡部遼人(外野手/慶応義塾大)と5位の池田陵真(外野手/大阪桐蔭高)、そして育成1位の山中尭之(外野手/茨城アストロプラネッツ)も入寮。この2日間で新人10選手が全員揃った。

 いよいよ近づいてきたプロの第一歩。新人合同自主トレは、8日から寮に併設された室内練習場ではじまる。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)




【動画】オリックス新人選手入団発表記者会見の“裏側”

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