かまいたち山内、因縁の“AD”呼称廃止に違和感「仕事内容が一緒なので意味ない」

テレビ制作の現場や番組でテレビディレクターをサポートするアシスタントディレクターを“AD”と略して呼ぶことが多い。そのADという呼称を廃止しようとする動きがあり、すでに一部テレビ局では昨年末に話があったという。1月16日放送の『ワイドナショー』（フジテレビ系）でその件を取り上げたところ、ゲストのお笑い芸人・山内健司（かまいたち）が「誰が言い出してんのかな～」と首をかしげた。そんな山内はADを巡って暴言を吐いた過去がある。

働き方改革で職場環境が改善されるなか「雑用係」や「眠れない」といった悪しきイメージを払拭する狙いがあるそうだ。司会の東野幸治が、ADに代わる呼び名の参考例としてSD（サブディレクターおよびサイドディレクター）やLD（ラーニングディレクター）を挙げた。

するとかまいたち・山内健司は、意見を求められて「仕事内容が一緒なので意味ない」とバッサリ。自身はこれまでADに対して「嫌なイメージや差別的なニュアンスは一切持っていなかった」と言い切り「誰が言い出してんのかな～。すごい気になる」と違和感を露わにした。

実は山内、2020年10月放送の『ホンマでっか!? TV』（フジテレビ系）にゲスト出演した際、相方の濱家隆一に「なんでも元を取りたがる性格」と明かされた流れから、ADに対して暴言を吐いた。楽屋で飲んだコーヒーの空き缶を捨てずに置きっぱなしにすることを指摘されて「それはADさんの仕事。ADさんを動かして元を取らないと」と言い放ち、MCの明石家さんまから「それは嫌われるわ」と呆れられた。

さらに2021年7月放送の『ロンドンハーツ』（テレビ朝日系）では、濱家が「業界スタッフ116人に聞いたたまにはホメてくれよGP」の1位に選ばれ、20代の女性ADによる「担当番組に出演していただいた際、フロアのADに手招きをし、山内さんの頭をADに叩かせて、その場面がオンエアされました…」という声が紹介された。その時はAD全員が「濱家さん最高」と大喜びでモチベーションも上がったそうだ。

スタジオではそれを受けて濱家が再現するため実際に『ロンハー』の女性ADに手招きして、ADが持っていたカンペ用のスケッチブックで山内の頭をバシッと叩かせた。スケッチブックが耳に当たったため痛そうにしながら「こんなことされてるんですよADに」とボヤく山内。濱家から「ADと演者どっちが上なん？」と問われて「ダントツで演者が上！」と訴えるように答えたところ、周囲から「最低やな…」と声が漏れた。

山内はそのような経験があるだけに、このたびの『ワイドナショー』で“AD”呼称廃止の話題が出るとデリケートにならざるを得なかったようだ。ちなみにウエンツ瑛士によると他局では久しく「AD」と呼ぶのを聞いておらず、最近は「ND」（ネクストディレクター）と呼んでいるそうだ。ウエンツがNDたちに呼称変更のことを聞いたところ「名前が変わっても何も変わらない。やりがいのある仕事がほしい」と答えたという。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）

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