オリックスのドラ1・椋木がブルペン入り 寒風にも「暖かくて楽しかった」

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2022年01月18日 17:01  ベースボールキング

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伸びのある球を投げ込む椋木蓮[写真=北野正樹]
◆ 変化球を交えて22球「バーンと来る強い球」

 オリックスのドラフト1位・椋木蓮投手(21=東北福祉大)が18日、ブルペンでの投球を公開した。変化球を交え立ち投げで22球。周囲が寒さに震える中、「暖かくて楽しかった」と、氷点下の宮城県仙台市で大学時代を過ごした即戦力右腕は言ってのけた。

 大阪市内の球団施設で続けられている新人合同自主トレ。この日の気温は5〜6度で、グラウンドには冷たい風が吹き抜ける厳しいコンディションだった。そんな中、ブルペンに入った椋木は、新人のドラフト3位・福永奨選手(22=国学院大)を立たせて22球を投げ込んだ。福永によると、「調子がいいから」とフォークボールとスライダーも試投。初球のフォークは暴投となり、椋木は「変化球の精度はまだまだ。そこは今日の課題だと思った」と、自身の投球を振り返った。

 大学時代の最速は154キロ。この日も、ゆったりとしたフォームから伸びのあるストレートを投げ込んだ。例年は雪が降れば雪かきに追われ、屋外でのキャッチボールも出来ないだけに、「7〜8割の力でやや強めに投げた。この時期に投げることが出来て、素直にうれしかった」と顔をほころばせた。

 ボールを受けた福永は「ボールの回転がよく、ミットへの収まりがいい。ストレートは手元でバーンと来る強い球で、いいボール。スライダーも手元で曲がる感じ。これまで受けて来た投手とは違うタイプ」と、同期入団の右腕が投げ込むボールの印象を口にした。

 投球を見守った小林宏・二軍監督は「まだ、本気を出していないと思うが、スピンが効いたいいボール。いいホップをしているという印象。フォームもきれいでいいバランスで投げていた。一軍に定着してほしい」と高い評価を与えていた。

 今後、休日明けの21日以降、1日おきにブルペン入りし、5回目あたりに捕手に座ってもらって投げ込む予定でいる。「初めてのことなので、どこにMAXを持っていっていいのか分からない。キャンプで、投げる日が分かればそこに合わせたい」と椋木。即戦力の評価にたがわず、進む道を冷静に見据えている。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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