3メーカーのGT500マシンが集い鈴鹿でメーカーテストがスタート。各車とも空力パーツに変化あり

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2022年01月25日 19:00  AUTOSPORT web

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鈴鹿サーキットでピットアウトする24号車ニッサンZ GT500、19号車トヨタGRスープラ、17号車ホンダNSX-GT
1月25日から、三重県の鈴鹿サーキットでスーパーGT GT500クラスの3メーカーの車両が8台参加し、ニスモ主催のメーカーテストがスタートした。午前、午後2時間ずつのテストでは、2022年から登場するニッサンZ GT500が5台登場したほか、トヨタGRスープラ勢ではTGR TEAM WedsSport BANDOHの19号車、TCD開発車両の90号車が参加。またホンダ勢では、Astemo REAL RACINGの17号車が参加した。

 ちょうどニッサン/ニスモ勢が2022年のチーム、ドライバーラインアップを発表した25日、いよいよ鈴鹿サーキットを舞台に、ニスモ主催のGT500クラスのメーカーテストがスタートした。これまでも富士やもてぎ等で各メーカーが単独でテストを行ってきていたが、3メーカーの車両が揃ってのテストは2022年初めてのことだ。そして、2022年に向けては空力開発が解禁されており、Z GT500含め各車に新たな空力パーツが装着されている。

 この日は、2022年から参戦するニッサンZ GT500が5台登場した。1月25日に発表された4チーム4台のマシンには、それぞれ発表されたどおりのドライバーが乗り込んでいる。なおニッサンの発表ではタイヤメーカーの記載はなかったが、NISMO、NDDP RACINGの2台はミシュラン、TEAM IMPULの12号車はブリヂストン、KONDO RACINGの24号車はヨコハマと、2021年同様のタイヤを履いて走行した。

 またこの4台に加え、ニスモ開発車両の230号車がテストに参加しており、Z GT500は5台が鈴鹿を走行した。なお、5台のうちNDDP RACINGの3号車は今回がシェイクダウン。Z GT500勢は各車ともデザインラインから下にダミーのダズル迷彩が施され、まだ開発が進んでいることを感じさせている。

 そして、トヨタGRスープラ勢では、TGR TEAM WedsSport BANDOHの19号車が今季初登場。国本雄資と阪口晴南のコンビでの初走行となった。またTCD開発車両の90号車も姿をみせ、立川祐路、坪井翔がドライブしているシーンが写真で確認できている。なお90号車は、19号車と比べてもフロント左右のフリックボックスやラテラルダクトの形状が明らかに異なっており、ラテラルダクトは複雑な形状が見てとれた。

 一方ホンダ勢では、3台が別コースでテストを行っているようだが、今季鈴鹿で2回レースが開催されることもあってか、鈴鹿が地元のAstemo REAL RACINGの17号車が1台のみながらテストに参加。塚越広大と、移籍加入した松下信治も午後にステアリングを握った。なお、NSX-GTも2021年と異なる空力パーツが装着されており、違いがみられる。

 この日は午前は快晴で、午後は薄曇り。前日にくらべても比較的暖かいコンディションとなったが、そんななか午前はヨコハマを履く19号車GRスープラ、24号車Z GT500は、タイヤメーカーごとの走行時間の関係もあり午前は走行しなかった。

 6台が走行した午前は、12号車Z GT500が1分45秒168をマークしトップに。3号車、23号車とニッサン勢が続き、4番手に17号車がつけた。午後はニスモ開発車の230号車が1分44秒846までタイムを伸ばしている。23号車、3号車が続き、17号車が4番手だった。なおこの日は午後のセッション終盤まで赤旗が出ることはなかったが、終了間際に二輪用のシケイン付近で12号車Z GT500から白煙が上がりストップ。一時中断されている。

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