RSC開幕戦ニューキャッスル500が延期。チーム・シドニーはドラッグレース界実力者の下で新体制に

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2022年01月26日 12:41  AUTOSPORT web

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RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップの2022年開幕戦に指定されていた伝統の"ニューキャッスル500"が、パンデミックのために延期されることが決定
RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップの2022年開幕戦に指定されていた伝統の『ニューキャッスル500』が、パンデミックの影響で開催が延期されることが決定した。代わって、その市街地戦が予定されていた同じ週末の3月4〜6日にかけて、シドニー・モータースポーツパークでレースを開催することが発表されている。

 また、2020年から装いも新たにチーム・シドニーとして参戦してきたチームがふたたび体制変更となり、ドラッグレーシング界の実力者であるピーター・ジベラ率いる新生プレミエア・レーシングとして再スタートを切ることが決まり、2021年シーズンまでレギュラーを務めたファビアン・クルサードに代わってクリス・ピサーの起用がアナウンスされている。

 例年、シリーズ最終戦としてタイトル決定戦を担ってきたニューサウスウェールズ州(NSW)の風光明媚な海岸沿いのストリートコースは、拡大し続ける新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、代替地として同じくNSWの州都であるシドニー近郊に位置するパーマネントコースに変更されることとなった。

「進化し続ける予測不可能なCOVIDの状況を考えると、3月に何万人ものレースファンを迎え、ニューキャッスルの公道上で複雑かつ多面的なイベントを開催することは非常に困難な情勢になってしまったんだ」と説明するのは、昨年末にシリーズの新CEOに就任したシェーン・ハワード。

「しかし、運営部門の迅速な対応と関係各所の調整により、あと1カ月余りでシドニーの照明設備の下でシーズンを開幕できることに興奮している。シドニー・モータースポーツパークは、ドライバー、エントラントやファンのためのインフラストラクチャーがすでに整っているわけだからね」と続けるハワード。

「2021年にもこの会場はあらゆるトラックの代替地として、我々がスーパーカーでこれまでに見た中で、もっとも爽快なレースのいくつかをファンに提供してくれていた。2022年も素晴らしいオープニングになると確信しているよ」

■RSCへの新規参入を決断したピーター・ジベラ「チームを前進させることに本当に興奮している」

 一方、地元オーストラリアであらゆるサービス業を展開する複合企業プレミエア・ハイアを運営し、同社のマネージングディレクターを務めるピーター・ジベラは、かつてのテクノ・オートスポーツからチーム・シドニーへと変貌したチームを引き継ぎ、RSCへの新規参入を果たすことを決断した。

「それは気が遠くなるようなもので、正直に言って多くの複雑な感情があるね」と、その苦労を明かしたジベラ。

「この短期間でやるべきことはたくさんあるが、我々はまだそれをすべてつなぎ合わせている段階だ。今回の場合は厳しい締め切りもあり、本来なら12カ月掛かるようなことも、わずか6週間で達成する必要があるからね」と続ける地元ドラッグレースのトップフューエル部門チャンピオンでもあるジベラ。

「しかし私にとって慰めとなるのは、過去数年間チームに(企業パートナーとして)参加していて、それがどのように機能するかを見てきたことだ。そのため、本格的に運営に参画してチームを前進させることに本当に興奮しているよ」

 チームは本拠地の場所をシドニーから変更することも検討しており、メルボルンやブリスベンなど、まだ確定されていない都市に移すことも計画しているという。

 併せてドライバーラインアップも早々にアナウンスし、ギャリー・ヤコブソンの残留とともに、2021年はブラッド・ジョーンズ・レーシング(BJR)でマコーレー・ジョーンズの耐久カップ登録ドライバーとして参戦したクリス・ピサーの復帰を発表した。

 これにより、かつてはフォード系トップチームのディック・ジョンソン・レーシング(DJR)などでも活躍したファビアン・クルサードは、2005年以来続いてきたフルタイムシートを失うことが確定し、今後は耐久カップ登録ドライバー市場の最有力候補として引き続きRSC参戦の道を探るとしている。

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