◆「去年優勝しても、今年はゼロからのスタート」
オリックスは31日、最後の自主トレをキャンプ地のSOKKENスタジアムで行った後、一・二軍の宿舎でそれぞれミーティングを行い、2月1日のキャンプインに備えた。
ミーティングを終えた中嶋聡監督は代表取材に応じ、「去年優勝しようが、今年はゼロからのスタートになる。新しい気持ちでやってほしいということ」と、連覇を意識することなく新しいシーズンに臨むよう、選手に伝えたことを明かした。連覇や果たせなかった日本一を求めるファンらの期待する声は百も承知だが、昨年同様にチャレンジャーとして全員で戦うことを求めたのだろう。
キャンプの組分けは昨年同様にA・B組と、途中で合流する故障明けなどの選手のC組の3班。
心配なのはコロナ禍。「出来るだけリスクを何とか最小限に出来るように、1つのポジションに多くの選手を集めてしまうと難しくなる。その点でいうと離さないといけないと思う」といい、「それも考慮した分け方になった」という。
「自分のペースで出来るメンバーらはB。Aはある程度見ていかなくてはいけない選手だが、AもBも同じ。練習メニューを見て今日はA、明日はBというのはあると言ってある」というから、こちらも昨年同様、スポット的な入れ替えは随時、行われることになる。
幸い敷地内にメインと第二球場、サブグラウンド、2つの室内練習場に、A・Bの投手が同時に投げることが出来るブルペンもあり、A・Bの区別はどこで練習をするかだけの違いになりそうだ。
「近いんで」。昨年は神出鬼没で選手の状態を見極め、時機にかなったアドバイスを送った中嶋監督。今年も監督から目を離せない。
取材・文=北野正樹(きたの・まさき)
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