オリックス・中嶋監督「中身にこだわっていきたい」コロナ禍でのキャンプイン

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2022年02月01日 18:20  ベースボールキング

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戸敷正会長(左)に記念パネルを贈る中嶋聡監督[写真=代表撮影]
◆ チャンピオンフラッグの下で始動

 オリックスは1日、故障明けなどのため舞洲で調整中の吉田正尚や宗佑磨らを除き、宮崎市内のSOKKENスタジアムで春季キャンプをスタートした。

 練習前には歓迎セレモニーなどが行われ、「オリックス・バファローズ宮崎協力会」の会長、戸敷正宮崎市長が歓迎の挨拶。市や県から県特産フルーツや宮崎牛などが贈られた。オリックスからは中嶋聡監督から戸敷会長に、記念パネルが贈られた。球団を代表し、湊通夫球団社長は「キャンプの成果が出て、25年ぶりに優勝することが出来、宮崎に恩返しが出来たと思う。目指すところは連覇と日本一。実りあるキャンプにしたい」と謝辞を述べた。

 また、宮崎県で高校時代を過ごし、東京五輪金メダル獲得に貢献した山本由伸が、河野俊嗣知事から「スポーツランドみやざき特別表彰」を受けた。山本は「素晴らしい賞をいただいてうれしい。これからも勇気や感動を与えることが出来るように頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。

 セレモニーでは、ファンらが見守るなかバックスクリーンのポールにチャンピオンフラッグが掲げられ、汗を流す選手たちを見守った。


◆ 能見のブルペン入りに指揮官「ありがたい」

 昨年同様、全体練習の時間は少ないものの、午後からは「課題練習」や「個別練習」など、選手が自主的にテーマに取り組む時間が設けられ、山本はサブグラウンドで槍投げの練習用の器具を使ってフォームを確認するなど、各選手が有意義な時間を過ごした。

 一方、現役投手最年長の能見篤史兼任コーチ(42)が、初日からブルペン入りし、約50球を投げ込んだ。阪神から移籍1年目の昨年も、キャンプ初日に入り、約80球を投じており、変わらぬ若さをアピールした形。

 また、ドラフト7位の新人右腕、小木田敦也(TDK)も、中嶋監督らが見守る中、捕手を立たせて26球。「第1クールから(ブルペンに)入ろうと思っていた。社会人出身なので、即戦力として期待されている。1年間投げ抜く体力作りをしたい」とキャンプのテーマなどを話した。

 中嶋監督は「コロナの関係で練習施設が閉鎖された関係もあり、いつもと違う運びになったが、それを感じさせない元気な動きだった。3日間動けなかったので、今けがを絶対にするわけにはいかない。アップの中にもコンディショニングも入れ体を温めてもらった」と初日を総括。

 キャンプインを前にコロナ禍で、合宿所を併設した大阪市内の球団施設が使用できなかったことに加え、昨年11月末まで日本シリーズを戦った疲労度などを考慮しなければならないなど、調整の難しさもある。「細心の注意を払いながら、どこかでエンジンを上げてもらい、ハードにいくこともある。そんななかで、中身にこだわっていきたい」と、質の高い練習を選手らに求めた。
 
 また、ブルペン入りした能見について「(能見の)ルーティーン。基本中の基本ではないですか。横を通ったが、仕上がっていますね。ああいうメンバーがブルペン入りすることはありがたい」と、他の投手に好影響を与えるベテランの動きに目を細めていた。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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