「ユニホームを着て恩返しするしかないんだ」侍ジャパンの栗山監督が巨人・中田翔に“愛の気合”

◆ 愛弟子にゲキ「いまだに一番気になっている選手」

　侍ジャパンの栗山英樹監督は2日、宮崎市のオリックスキャンプを視察後、代表取材に応じ、日本ハムの監督時代にチームメートに対する不祥事がきっかけで巨人に移籍した中田翔について、先行して訪れた巨人キャンプで面談し、「我々はユニホームを着て恩返しをするしかないんだと伝えさせてもらった」と、激励したことを明かした。

　中田との面談内容を聞かれ「気合を入れたんだけど」と切り出した栗山監督。新天地で華々しい活躍が出来ていない現状を「心の中で、申し訳なさとか、いろんなことがある。アイツは優しさがあるから」と、自身の軽率な行動で様々な方面に迷惑をかけたことへの自責の念にさいなまれているのではと、慮った。

　「何かを形にするには、相手チームに憎まれるくらい活躍するのが恩返しなんだと、ずっと伝えてきた。我々はユニホームを着て、恩返しをするしかない。申し訳ないとか、心の中の葛藤を形に表すしかない。その確認だけをしました」と、一気に語った栗山監督。「オレにとっては、一緒にやった選手がずっと気になる。いまだに一番気になっている選手」とも。

　反省は反省として心に刻む一方で、心の葛藤から自らを解放することで、ファンを魅了する超一流選手として再び輝いてほしい。前日本ハム監督としてだけでなく、野球人、いち社会人として中田翔の復活を願う、心からの檄だったに違いない。


取材・文＝北野正樹（きたの・まさき）


【動画】打った瞬間確信！中田翔の移籍後初ホームラン
🏟東京ドーム📡

巨人 − DeNA（7回終）
De｜０００ ３０１ ０＝４
巨 ｜１００ ０００ ３＝４

🎦 @DAZN_JPN
✅ 中田翔が移籍後初安打初本塁打
✅ さらにウィーラーも二者連発で一気に同点🔥#giants #baystars pic.twitter.com/vqkYcVOhPU— ベースボールキング⚾🥎 (@BaseballkingJP) August 22, 2021