◆ 高卒3年目の2人が復帰
オリックスの宮城大弥投手(20)と紅林弘太郎選手(19)が5日、宮崎キャンプに合流。
新型コロナウイルスの陽性判定が出て以降、大阪市内の球団施設で調整をしてきた2人が第2クール初日から戦列に復帰した。
宮城は1月下旬に差し掛かるタイミングでのどの痛みを覚え、病院で受診したところ陽性が判明。紅林は無症状だったが、スクリーニング検査で陽性が発覚して隔離療養を強いられていた。
球場入りした2人はBグループに合流。ここではT−岡田や安達了一、杉本裕太郎といった主力と、ドラフト5位ルーキー・池田陵真らの若手がともに汗を流している。
5日は室内練習場でアップを行った後、投手と野手の各メニューに沿って練習をこなした。
◆ 「ファンの声援が力になった」
練習後、代表取材に応じた宮城は「体調は大丈夫です」と第一声。
つづけて、「まずはしっかりと体調管理をして、みんなについていきたい。体力的には、(設定された)タイムを切れない部分もあったが、切れるように調整していきたい」と、合流初日を振り返る。
隔離療養中は「足の上げ方など、体の連動性を意識した動作でフォームを確認していた」とのこと。
2月2日にブルペンにも入ったと言い、その時は立ち投げで30球。「自分の中では(調子が)良かった」と言うが、飯田大祐育成コーチからは「いつもと変わらないよ」と指摘を受けたことを明かし、「変化はないと思う」と報道陣の笑いを誘った。
この日はキャンプインしてから初の週末とあって、約1500人のファンが来場。
宮城は「距離が近い分、お互いが気を付けなければいけない部分がたくさんある」と気を引き締めながら、「ファンの声援が力になった。良い形で結果として恩返しをしたい」と力をもらった様子。
今季の目標については、「昨年出来なかった、中6日でしっかりとローテーションを守ること」。ブレイクした2021年の経験を糧に、主戦投手としての自覚を示している。
また、「(山本)由伸さんからひとつでもタイトルを奪って、物を言うこと」という公約を実現するために、狙うタイトルは「投手として一番の出来」という“防御率”だ。
第2クール中には再びブルペンに入り、目標に向かって調整を進めていく。
取材・文=北野正樹(きたの・まさき)
【写真】「おかえり!」山本・山岡・宮城の3ショットにファン歓喜
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