JO1、デビューから立ちはだかった数々の試練 壁を乗り越え深まった11人の確固たる絆

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2022年03月29日 06:01  リアルサウンド

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JO1『KIZUNA』

 3月30日に特番『This is JO1 〜Go to the DREAM〜』(NHK BS8K)放送、ハッシュタグチャレンジ「#TikTokに春が来た」アンバサダーの就任、『オールナイトニッポンX』(ニッポン放送)水曜日パーソナリティへの就任(メインパーソナリティは白岩瑠姫)、5月14日と15日開催の『KCON 2022 Premiere』への出演など、活動にエンジンをかけているJO1。そんな中、2ndアルバム『KIZUNA』が5月25日にリリースされることが発表された。


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 同作のキャッチコピーは「僕たちの絆、共に楽しもう」。まさに、JO1にピッタリのキャッチコピーではないだろうか。というのも、ドキュメンタリー映画『JO1 THE MOVIE 「未完成」 -Go to the TOP-』を見ても分かる通り、彼らはデビュー以降数々の壁にぶち当たってきた。しかしそれを乗り越え続け、より絆を深めてきたからである。


 2019年12月11日にJO1が結成された直後に現れたのは「メンバー間のスキルの差」という壁だ。今やどのメンバーも大きく成長を遂げた上に、自分だけの魅力を発揮して11人全員が輝いているが、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!/TBS系)に参加した時点ではダンスや歌が未経験だったメンバーもいた。実際に、デビュー直前に彼らにインタビューをした際も、與那城奨が「(JO1のメンバーに)選ばれた時、デビューまでに実力をもっと上げていかなきゃと思って。(中略)ダンスで言えば、経験していた人としていない人の差が大きいので、その部分をどうにか埋めていかなければいけない」と語っていた(※1)。しかしそれから半年後のインタビューでは、ダンスリーダーの川尻蓮を中心に、全員で努力を重ねているという話(※2)を聞くことができた。さらにメンバー同士でもダンスを教え合っており、ダンス未経験だった與那城が教える側に回ることもある(※3)とも語っていた。この半年間での成長ぶりはもちろん、今もなおたゆまぬ努力をし続けている11人だからこそ、当初とは全く別人のようになっているのだろう。そして、メンバー間に信頼関係があるからこそ、“教え、教えられ”という練習ができるのではないだろうか。


 こうして世界へ羽ばたいていくかと思った矢先のデビューから約1カ月後、彼らの前には「コロナ禍」という大きな壁が現れてしまった。ライブやイベントなどが中止になってしまい、歯がゆい思いをしてきたであろうJO1だが、できることをやり続けてその壁を乗り越えてきた。前述のドキュメンタリー映画で佐藤景瑚が「コロナは神から与えられた試練」と語っていた通り、練習に勤しんだり、仕事に繋げられるような楽器演奏や料理などの趣味を極めたりしながら自分たちを磨き続け、YouTubeを使ってコンテンツを発信しつつ、JAM(JO1のファンネーム)を楽しませてきた。さらに、『めざましテレビ』(フジテレビ系)ではリモートでパフォーマンスをしたり、雑誌『anan』の撮影をメンバーが生活している宿舎内で行なったりと、逆にコロナ禍という状況を活かす形で話題にもなった。11人で試行錯誤しながら壁を乗り越えたからこそ、2021年11月19日から21日に開催された『2021 JO1 LIVE “OPEN THE DOOR”』での熱のこもったパフォーマンスに繋がっているのだろう。苦しい時期を乗り切った経験と、それによって生まれた絆がなければ、あの姿は見れなかったかもしれない。


 そして、2021年10月9日より金城碧海が活動休止をしたこともメンバーにとっては一つの壁だったかもしれない。2022年2月14日の活動再開報告までの約4カ月間は、金城にとっても残りのメンバーにとっても非常に長い時間だったはずだ。その間、「碧海が戻ってくる場所を守る」と言わんばかりに元気いっぱいの姿を見せ続け、番組に出演した際には金城の名前を出したり、ライブ後には大平祥生が「次は碧海も入れて11人で」とTwitterに投稿したりもしていた。一見すると控えめな応援にも見えるが、金城に対するプレッシャーにならないようにという配慮にも感じられる。金城は真面目で責任感が強いからこそ、「早く復帰しなくては」という思考になってしまってもおかしくない。だが、金城とメンバーたちの間には確固たる絆が築かれていたからこそ、安心して治療に専念できたのではないだろうか。


 11人揃い、改めてフルスロットルで活動をスタートさせたJO1。もし、この先再び壁が現れたとしても、彼らなら難なく乗り越えていけるのだろう。そして「Go to the TOP」の実現まで走り続けてくれるに違いない。


※1:https://realsound.jp/2020/02/post-508100.html
※2:https://realsound.jp/2020/08/post-609845.html
※3:2020年8月発売『別冊カドカワ Scene 03』(高橋梓)


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