◆ 「ナマの新庄さんに会えるのも楽しみ」
月が変わって4月1日。オリックスは京セラドーム大阪で日本ハムを迎え撃つ。
大事なカード初戦を任される山岡泰輔投手(26)が、31日に代表取材に応じた。
開幕カードの西武戦では、チーム事情からリリーフとしてスタンバイ。3戦目に3番手として1イニングを投げ、無失点に抑えた。
一軍での先発は昨年6月22日の日本ハム戦以来となる。「調整の難しさはなく、普通に入れたらいい」と頼もしく語る背番号19。
また、「楽しみではあるが、カードの頭なのでチームに流れを持ってくることができるような投球をしたい」と意気込みを述べており、苦しむチームに元気を与えるようなピッチングに期待がかかる。
BIGBOSSこと新庄剛志新監督が率いる今季の日本ハムは、多彩な選手起用によってデータを頼りに探っていくことが難しいチームになっている。
それでも、「まだ数試合で大きなデータはない。選手を見る量は増えるが、あまり気にならない」と不安はないと言う。
チームについても「代わったのは監督だけ。選手の顔ぶれは変わっていないので気になっていない」そうだ。
逆に気になるのは、BIGBOSSの姿。「新庄さんのことは子どもの頃からずっと『カッコいいな』と思って見ていた。本当に楽しそうに野球をやっているな、と」と印象を語り、「ナマでまだ見たことがないので楽しみ。野球とは関係ないですけどね」と明かした。
なかなか投打の歯車が噛み合っていないだけに、先取点を与えないことが何よりも重要になる。
「球数を少なくして、初回から全力でいけるところまでいきたい」。チームの連敗ストップに向けて、全力で腕を振ることを誓った。
取材・文=北野正樹(きたの・まさき)