『義足のボクサー GENSAN PUNCH』の日本版予告編と本ポスターが公開された。
本作は、『キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-』(2009年)、『ローサは密告された』(2016年)など、不条理な社会でもがきながら懸命に生きる人々を撮り続けてきたフィリピンの映画監督ブリランテ・メンドーサの最新作。プロボクシングライセンスが取得できない日本からフィリピンへと渡り、プロボクサーを目指した“義足のボクサー”を描く。
予告編は、フィリピンのリングに上がる尚生(尚玄)の姿を追う。ボクサーとして実力があるにもかかわらず、“義足”であることから日本で叶わなかったプロの夢を追いかけて、彼はこの地でリングに立つ。コーチとなった元世界チャンプのルディ(ロニー・ラザロ)は「その足はどうした」と驚くが、「ライセンスの条件はアマチュア戦で3連勝だ」と声をかけ、激しいトレーニングを開始する。だが、尚生の身を案じたルディは、対戦相手に金を渡してしまう。「なぜ金を渡した!」と怒りをあらわにする尚生に、コーチは「怪我なく勝たせたかった」と涙ぐむ。「俺は自分の力で勝ちたかった!」とさらに激しいトレーニングを続けた尚生は、「今度は自力で勝つ」と誓って運命のリングに上がるのだが……。
【動画】映画『義足のボクサー GENSAN PUNCH』30・60秒予告編
あわせて公開された日本版ポスターは、バンテージを巻いた拳を構えた尚生が、眼光鋭く相手を見据える姿が強烈なビジュアルとなっている。「義足のため日本でプロの夢を絶たれた男がフィリピンでプロボクサーを目指す感動の実話」のコピーが配されている。主演だけではなくプロデューサーのひとりとして名を連ねた尚玄は、10キロ以上も減量してストイックなボディを作り上げ、国際的なプロジェクトを実現させた。
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(リアルサウンド編集部)
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