アカデミー賞授賞式の壇上でウィル・スミス(57)から平手打ちされたクリス・ロック(53)だが、このほどクリスの母親ローズさん(77)が騒動を振り返った。ローズさんは自宅で式典を見ていたが、その瞬間には自分と家族全員が叩かれたと感じたという。
クリス・ロックの母親ローズ・ロックさんは、作家や講演者、若者や家族の提唱者として活動している。現地時間23日には米サウスカロライナ州の放送局『WIS-TV』のインタビューに応じ、先月27日にロサンゼルスで開催した第94回アカデミー賞授賞式の壇上で、息子のクリスがウィル・スミスから平手打ちされたことを振り返った。
式典のプレゼンターを務めたクリスは、観客席にいたウィルの妻で女優のジェイダ・ピンケット=スミスのヘアスタイルをジョークにしていた。ジェイダは脱毛症で髪を短くしているため、激怒したウィルがクリスに平手打ちし、客席に戻った後もFワードを交えて罵倒したのである。
ローズさんは「奥さんが軽蔑的な目をしたから反応して、彼女のために行動を起こした。だって騒動が起こった時、彼女は笑い転げていたじゃないですか」と語った。
そして「あの瞬間、私達全員が叩かれたのです。私は本当に叩かれました」と、家族全員が平手打ちされたと感じたことを明かした。
自宅からテレビで式典を見ていたローズさんは騒動が起こった時、多くの視聴者と同様に演出だと思ったそうだ。
しかしウィルが放送禁止用語を連発したため、ヤラセではないことに気付いたという。ローズさんはウィルがこのような騒動を起こしたため、クリスが楽しみにしていたスピーチが台無しになったと残念がった。
「息子のスピーチはみんなに聞こえなかった。会場は『今何が起こったんだ?』という感じで、ざわつき始めたからです。」
クリスは生放送中に大勢の人前で平手打ちされたにもかかわらず、冷静な態度でステージを進行した。ローズさんはのちにクリスに連絡し、その反応を誇りに思うと伝えることしかできなかったそうだ。
ローズさんは、インタビュアーから「もしウィルと会話ができるなら、何を言いたいですか?」と聞かれると、このように答えている。
「まったく見当がつきません。『一体何を考えていたの?』という以外には。あなたが平手打ちをしたけど、そこから色々なことが起こったかもしれないのです。クリスが一歩下がって倒れてたら、本当に手錠を掛けられて連れていかれたのですよ。そんなことは考えていなかったのでしょうね。」
画像2枚目は『Billie Jean Shaw 2022年4月23日付Instagram「EXCLUSIVE: Rose Rock, the mother of comedian @chrisrock」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)