マンチェスター・Uに所属するフランス代表MFポール・ポグバが、今夏にマンチェスター・Cへと移籍するかもしれない。6日にイギリス紙『タイムズ』や同『ガーディアン』が報じた。
現在29歳のポグバは2012年夏にマンチェスター・Uからユヴェントスへとフリー移籍し、2016年夏に当時の史上最高額を更新する移籍金1億500万ユーロ(当時レートで約119億円)でマンチェスター・Uに復帰した。ここまで公式戦通算233試合に出場して39ゴール51アシストを記録しているが、今季終了後の契約満了に伴う退団が確実視されている。
週給29万ポンド(約4700万円)とも言われる高額のサラリーを支払えるクラブは限られており、レアル・マドリードやパリ・サンジェルマンなどが移籍先の候補に挙がっていた。そんななか、“赤い悪魔”と同じ街のライバルもポグバの獲得に示しているようだ。
マンチェスター・Cでは元ブラジル代表MFフェルナンジーニョが今季限りでの退団を明言しており、今夏に中盤の補強を目指している。『タイムズ』紙によると、同クラブは5〜10人の候補をリストアップ。ダイナミックなボックス・トゥ・ボックスのMFを望んでおり、ポグバのプロフィールはその条件に合致している。
また、『ガーディアン』紙によると、マンチェスター・Cはポグバに対し、1年の延長オプションが付いた4年契約を提示する意思があるようだ。
マンチェスター・Uとマンチェスター・Cの両クラブでプレーした選手は、かつて珍しい存在ではなかったが、1992年のプレミアリーグ発足以降は7名しかいない。また、1992年以降、両クラブ間で直接移籍した選手は3名のみ。1999年にテリー・クック氏、2009年にカルロス・テベス、2011年にオーウェン・ハーグリーヴス氏が、それぞれマンチェスター・Uからマンチェスター・Cへと移籍していた。ポグバは果たして、11年ぶりに“禁断の移籍”を行う選手となるのだろうか。