上西雄大監督にパワハラ告発!降板料10万円、女優はうつ病、直撃でみせた「謝罪と言い訳60分」

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2022年05月18日 05:10  週刊女性PRIME

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写真記者の直撃に答える上西雄大監督(2022年)
記者の直撃に答える上西雄大監督(2022年)

 映画業界の性暴力は社会的な問題になった。映画監督有志が声明を出すなど改善への動きがあるが、まだ明らかになっていない事実も多い。

「性暴力は言語道断ですが、ほかにも課題は山積みで、現場ではパワハラも横行しているようです。“監督の厳しい指導に耐えて演技に目覚める役者”という構図が称賛されてきた悪しき習慣がありますから。言葉の暴力に加え、金銭的な搾取も行われていると聞きますよ」(映画ライター)

 映画監督の上西雄大氏もそのひとりだという。

40歳を過ぎてから俳優になり、監督業を始めたのは最近のことですね。『西成ゴローの四億円』や『ひとくず』など、いくつかの作品が海外の映画祭で賞を取っていますが、どれも権威のある映画祭ではないので、あまり価値はありません」(同・映画ライター)

「てめぇの人間性がおかしいんだよ」

 俳優の男性Aさんが、被害に遭った体験を話してくれた。

2年ほど前、監督から“今度映画の撮影でこういう役があるから、出たいなら来て”と連絡がありました。ギャラや宿泊費、交通費の話はなかったんですが、映画に出られるならいいかと思って、自腹で手配したんです。撮影地の宮古島に到着すると、別のスタッフから“今日の撮影なくなったらしいよ”と聞かされ、なぜか3日間スタッフの手伝いをすることに。4日目の早朝にようやく私のシーンの撮影があったのですが、2時間で終わったうえ、現場で解散と言われ空港まで1時間歩いて帰りました

 Aさんは1泊2日の予定だったはずが、4日間宮古島に滞在することになった。

演技より、手伝いに駆り出される時間のほうがずっと長かったんです。ギャラの支払いなどはいっさいなく、10万円ほどかかった滞在費はすべて自分持ちです」(Aさん)

 それなのに、感謝の言葉はなかったという。

スタッフの手伝いをしていると、“てめえの人間性がおかしいんだよ”と急に怒鳴られたことも。感情の起伏が激しい人なのはわかっていましたが、ミスをしたわけでもなく、ましてや私は役者として来ているのに……」(Aさん)

 スタッフの男性Bさんも、上西監督の現場での横柄な態度と行動を目撃していた。

自分よりも格上の役者さんに対しては人当たりがいいのですが、下のスタッフ、キャストに対しての振る舞いは“王様”そのものですね。とにかくお金を使いたくないらしく、スタッフの数が圧倒的に少ないうえに、ギャラをほとんど支払わない。私なんて、当初提示されたギャラをクランクイン直前になって半額にされました。スタッフが少ないから現場がうまく回らないのに、“おまえらの頑張りが足りないからだろ!”と激高するんです

威嚇されうつ病を患った劇団の元女優も

 '20年の映画『ひとくず』が仲間内から称賛されたことで、慢心していったらしい。

津田寛治さんや赤井英和さんなどは、上西監督に心酔していて、よく作品に出演されています。でも、最近では撮影現場での悪行が知られるようになってきました。被害を受けた人だけでなく、上西監督のもとを離れる人が増えているんです」(Bさん)

『ひとくず』には、あの木下ほうかも出演していた。

「児童虐待を扱った映画なのですが、現場では監督自身が威圧的な行為をしていたわけです。女性への抑圧をテーマにした映画『蜜月』を撮った榊英雄監督が性加害を行っていたのと似ていますね」(前出・映画ライター)

 映画ではなく、上西の主宰する劇団の元女優・Cさんからも被害の証言があった。

劇団に所属していた4年間、ワークショップや団費、舞台ノルマなどを支払っていました。生活が苦しくなり、劇団をやめたいと申し出たら、“うざい、芝居がヘタクソ”などと恫喝され、殴りかかるようなそぶりで威嚇されて……。このことが原因で、今はうつ病を患っています

 母親の看病で休みを取ろうとしても許されなかった。

急にエキストラの仕事を命じられ、母親の死に目に会えませんでした。そのときは交通費、宿泊費、食費がすべて自腹。ギャラは1日3000円ほどだったので、完全に赤字でしたね。映画の脇役での出演に、6万円を支払わされたことも。とにかくお金を吸い取ろうとするんです」(Cさん)

 小劇場ではキャストにチケットのノルマが課されることはあるが、上西は度を越していた。

普通は20〜40枚程度ですが、彼は最大100枚のノルマを課すことも。ある舞台では、ワンシーンのみの出演だった俳優が50枚のノルマを課されて、上西監督に降板を願い出ました。すると監督は“ノルマの半分のお金を払うなら降ろしてやる”と迫り、その俳優は、泣く泣く約10万円の“降板料”を支払ったそうですよ」(舞台関係者のDさん)

 金に汚いだけでなく、事務所“乗っ取り”のトラブルも。

上西監督の事務所兼稽古場は、もともとほかの芸能プロダクションのものでしたが、“名前を変えない”“所属俳優の面倒を見る”という条件のもと、無料で譲り受けたんです。それなのに、しばらくすると断りもなく事務所の名前を変えて、ギャラも支払わないから俳優たちは相次いで退社。約束を守らない男なんですよ」(芸能プロ関係者)

 謝罪したいと言いながらも弁解に終始

 明らかになった上西監督の“ひとくず”な振る舞いの数々。真相を確かめるべく、5月上旬、本人を直撃した。

─役者さんに宮古島までの往復航空券や滞在費などをすべて負担させた?

それはないと思います。全員にお支払いしたはずですから。誰のことですか?

 否定しつつも、苛立った様子で“告発者”が誰なのか執拗に聞いてきた。

─その方は現場で解散と言われ、空港まで1時間歩いて帰ったそうですが……。

ああ、わかりました。そうだったかな……もし、事実でしたら、それは申し訳なかったです。もしそうだったとしたら、きちんとお支払いして謝罪もしたいです

─元劇団員の女性に殴りかかろうとした?

いや、それはありえないですよ。恫喝ではなく、“芝居がうまくないんだから”という感じだった気がします

 謝罪したいと言いながら、弁解に終始した。

「辞めていった人はみんな、僕を悪く言うんですよ。でも、残っている人は、僕のことを信用して頑張っているんです。ついてこれなかった人は悪く言う」

 後日、改めて本人に質問状を送ったが、期日までに回答はなかった。60分に及んだ“謝罪”は、その場しのぎの言葉だったのか。

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