BTS、「MBTI Lab」から見えたバランスの良さ お互いを尊重する7人のあり方

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2022年05月22日 10:01  リアルサウンド

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BTS『Proof』

 近年、性格診断のひとつとして耳にすることが多くなったMBTI。用意されている質問に答えていくことで、16種類のパーソナリティから自分がどのタイプかを知ることができるというものだ。


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 これまでにも何度か同テストを行ったことがあるというBTSが、先日「BTS (방탄소년단) MBTI Lab 1」「BTS (방탄소년단) MBTI Lab 2」としてYouTubeに動画をアップ。彼らの最新の考え方を知ることができるコンテンツを用意したようだ。


 K-POP界に存在する“7年目のジンクス”を超え、6月でデビュー9周年を迎えるBTS。今回わかった最新版のMBTIタイプは、彼らのチームワークの秘訣を紐解くヒントになりそうだ。


 一つ目の動画では、まずMBTIのペーパーテストに取り組んだBTSのメンバーたち。悩みながらも真面目に質問に答えていったが、黙々と進めたり話しながら取り組んだりと、その姿だけでもそれぞれの個性がわかるような気がした。


 診断結果は、RMが情熱的・あたたかい・想像力豊か・自信がある・自発的・柔軟性とされるENFP。JINは論理的・抽象的・静か・冷静・柔軟性・集中力・懐疑的などの特徴があるINTP。SUGAは寛大・柔軟・原因分析・効率性といったISTP。J-HOPEは洞察力・明確なビジョン提示・決断力などを持つINFJ。JIMINは柔軟・寛大・活動的・現実的なアプローチを好むなどが特徴のESTP。Vは理想主義者・好奇心旺盛・適応力・柔軟性・受容的といったINFP。JUNG KOOKは、JINと同じINTPという結果になった。


 MBTIの結果を受けて、タイプによる考え方の違いを見るために「究極の二択」質問に答えるゲームに挑戦した7人。ここでも性格の差がはっきりと感じられた。「○○はこう答えそう」といった予想や、それぞれの回答に対して「うんうん」と頷く様子を見ていると、メンバー同士が全員の性格をよくわかっていることが伝わってくる。普段の生活と重ね合わせて話し合う様子からも、そうした相互理解のようなものが感じられる。また、毎回質問のシチュエーションに対して細かい設定を確認したり、ツッコミを入れたりするSUGAの姿が面白かった。


 動画では、T(思考)かF(感情)かのタイプをみる質問の中で、友人に「今の仕事向いてないと思うよ、辞めたらどう?」と言われたときにどう答えるかというものがあった。RMとJINはFタイプとTタイプで分かれているのだが、これに対しては同じ回答で「大きなお世話だ/大きなお世話ですよ〜」と答え、お互いのフリップを見て爆笑していた。他のメンバーは「どの部分が向いてないと思うの?(SUGA)」、「そっか、、考えてみるね(泣)(J-HOPE)」、「自分で判断するよ(JIMIN)」、「きみの職業よりはよくあってるよ(V)」、「なんで?何が?どのへんが?(JUNG KOOK)」と回答。


 しかしここでSUGAが、「練習生の時ならどう?」と聞くと、不確実な未来に対して不安だったことを踏まえて答えを変えたメンバーも。JUNG KOOKはキラキラの笑顔で、同じ回答をすると言っていたのが印象的だ。


 JINの「自分はこの職業でなかったらこう過ごしていなかった」とのコメントに対し、RMが「この職業が自分のMBTIにかなり影響を与えたよね」と言うと、ほとんどのメンバーから賛同する声が上がった。


 毎日変わるからあまり信じていないというJ-HOPE、診断で楽しく遊ぶことに意味があるというV。他のメンバーもMBTIに対してこだわったり、診断結果で人を判断したりせず、興味本位でやろう、とコメントした。そんな中、JUNG KOOKはMBTIを信じていると言い、数年後にみんなでまた新しい診断をしようと話していた。


 BTSによる今回の「MBTI Lab」では、MBTIによる性格の違いというより一人ひとりの個性と7人のバランスの良さが表れていたように思う。また、本人よりも他の6人がそれぞれのことを知っているような雰囲気も読み取れたのではないだろうか。BTSのチームワークが良い理由はここにある気がする。全員がぴったり同じ答えではないし、全てに同意するわけでもない。だけど、相手のことを本当によく知っていて、考え方ややり方を尊重する姿勢を持つ。質問に対するそれぞれの答えにリアクションする様子や、メンバーへの態度から感じられたこうした7人の在り方が、チーム内のバランスを保っている。


 バックグラウンドの違う7人が今のような関係性になるまでには、彼らが私たちに明かしてくれている葛藤や難しかった時期はもちろん、それよりももっと大変だったことがあっただろう。しかし、それを乗り越えて10年目に突入しようとしている彼らの関係性はとても特別なものだと思う。今回の2つの動画すらも、そんなことを感じさせるものだった。(フルヤトモコ)


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