逆転許したエバンス「最終日もきっといい戦いが続くはず」/WRC第4戦ポルトガル デイ3後コメント

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2022年05月22日 12:50  AUTOSPORT web

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エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第4戦ポルトガル
5月21日、WRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルの競技3日目は、SS10〜16の計7SSで争われ、デイ3を総合2番手でスタートしたTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が、チームメイトのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)を逆転して首位に浮上した。そんなデイ3を終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合6番手
「信じられないくらい困難だったが、なんとかやり通したよ」

●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合9番手
「これまで経験した中でも一番低速のステージだったと思う。すごく滑りやすいし遅かった。(オット・)タナクは僕と同じタイヤを履いていなかったと思う。多くのクルマが走ればグリップは良くなるだろう。ラリー2カーも(ここでは)速いと思うよ」

●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合7番手
「リヤにハードタイヤを履いた。ドライブするのが難しかったが、こんなものだろう」

■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合5番手
「昨日のような不利な状態を抱えて準備を整えるのはつねに難しいことだが、僕たちは決して諦めない。僕たちとチームにとって、プッシュを続けるのは重要だ。午前中は順調で、ふたつ順位を上げることができた」

「タイヤについては本当に難しかった。金曜日には掃除役になってしまったので、それを補うためにすべてのソフトタイヤを使い切ってしまったからだ。それにテクニカルトラブルのせいで計画の変更を余儀なくされた」

「今日の最初のループはやりきったが、遅れをとる時もあった。午後は表彰台に少し近づいた。アマランテのステージでは中盤に雨が降り、全体的にコンディションが変化したが、僕たちはまあまあの走りができたと思う」

「明日は皆がよく知るステージだ。天気によって面白い展開になるかもしれないが、それは誰にも分からないことだ。確かなことは、僕たちが持てる力をすべて出し切るということだ」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合8番手
「今日は昨日に比べると問題は少なかったが、だからといってより簡単だったわけでもない。一部のステージはもう少し期待できそうだったが、他のステージはそうでもなかった」

「また、2回目のループはより難しいものになった。さらに掃除役をやらなければならなかったし、ハードタイヤで先頭を走るのは本当に難しかったんだ」

「ラリーを通して進歩の度合いはそれほど大きくなかった。最小限だね。僕たちはトリッキーなゲームをしなければいけない環境にあるが、いくつかのステージについては今も理解を深めようとしている。マシンがどのように挙動するかということをね。そして次に向けて良いプランを練るんだ。それが僕たちがやるべき仕事だよ」

●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合4番手
「まず、タカ(勝田貴元)に『おめでとう』と言わなければね。僕は3番手を全力で守ろうとしていたんだ。だが、それは不可能だった。彼はすべてのステージで素晴らしい走行をしていたからね」

「アマランテの2回目の走行(SS15)は少々不運だった。かなりの雨のなかでの戦いになり、ティエリー(・ヌービル)が差を詰めるのを許してしまった。路面が見えないことが多かったんだ」

「だからスーパーSSではハードにプッシュしなければならないと自分に言い聞かせた。最初のラウンドアバウトでは少しタイムを失ったが、最後には良くなり、競争力のあるタイムを出せた。ステージの状態は良くなっていたし、それはアドバンテージになったよ」

「明日はまた新しい日だ。3番手を取り戻すためにふたたび懸命にプッシュし、できれば表彰台でラリーを終えるつもりだよ」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合2番手
「今朝は走りのリズムがとても良く、カッレ(・ロバンペラ)とのバトルを楽しんだ。しかし、午後はカッレが本当にいい走りをしたと思うし、ロングステージでの雨は我々にとって不利に働いた。ステージの序盤は非常に強い雨が降り、想像以上に滑りやすいところも多く、何度も驚かされたよ。かなり変わりやすいコンディションだったと思う」

「最終的にはそれほど悪くなかったと思うが、序盤で少し攻めすぎてしまい、それによって負ったダメージが後々響いたようだ。あのコンディションでカッレは本当にいい走りをしたと思う。明日もきっといい戦いが続くはずだから、とても楽しみだ」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合首位
「本当にいい1日だったと思う。今日もミスなくクリーンな走りができたのは、非常に重要なことだ。クルマのフィーリングがとても良かったので、つねに限界までプッシュする必要はなかった」

「また、午後のステージではエルフィン(・エバンス)に追いつくことができたので、本当にハッピーだった。ロングステージの途中で大雨が降り、しかもハードタイヤを履いていたのでかなり大変だったけど、差をつけようと一生懸命攻めた結果、努力が報われた。このようなかたちでトップに立てるとは思ってなかったよ」

「明日もきっと激しい戦いが続くと思うので、まず朝の段階でフィーリングとペースを確かめる必要がある。昨年、エルフィンは最終日の朝のステージで非常に速かったので、彼と優勝を争うためにはハードにプッシュする必要があるだろう」

●セバスチャン・オジエ(#1 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイリタイア
「残念ながら、朝の2本目のステージ(SS11)でミスをしてしまった。200メートルくらい手前でハイブリッドシステムが使えなくなり、集中力が少し途切れ、次のコーナーに関するペースノートの情報をうまく聞き取れなかったんだ」

「その結果、オーバースピードでコーナーに入り土手に当たってスピンし、スタックしてしまった。午後のステージを走るために、クルマにそれ以上の大きなダメージを受けるリスクを背負うのは得策ではないと考え、デイリタイアすることにした」

「もちろん、デイ3をテストのために活用してこのクルマでの経験を積みたかったが、明日もまだ何本かステージを走ることができる。チームのために必要に応じてポイントを獲得する、バックアップ要員として最終日に臨むつもりだ」

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