躍進のチップ・ガナッシ。ディクソンが驚速アテンプトで最速ポール記録更新/第106回インディ500予選詳報

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2022年05月23日 14:50  AUTOSPORT web

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写真予選2日目に5台全員が進んだチップ・ガナッシ・レーシング
予選2日目に5台全員が進んだチップ・ガナッシ・レーシング
 第106回インディアナポリス500マイルレースでは新しい予選方式が導入されている。予選初日は13番手以降のグリッドを決定し、トップ12が翌日にポールポジションを競う合うこととされたのだ。

 昨年までの予選2日目は9人によるタイムトライアルだったが、今年はそれが12人に増やされた。そして、ひとり1回ずつのタイムアタックによって12人を6人に絞り込み、ファイナルステージでは6人がポールポジションをかけた戦いを繰り広げるのだ。

 今年のインディカー・シリーズはすでに5戦が消化されているが、チーム・ペンスキーが3勝をすでに挙げており、3人のドライバーたちがランキングのトップ4に入っている。

 しかし、インディ500のプラクティス、予選までを見ていると、ペンスキー勢に大きなアドバンテージは見当たらない。予選2日目のファスト12に進めたのはパワーただひとり。ジョセフ・ニューガーデンは予選14番手、スコット・マクラフランは予選26番手とかなりの後方グリッドからのスタートとなる。


 予選1日目は摂氏25度以上とまずまずの暑さで、翌日の予選2日目は18度程度という寒い一日となった。コンディションの変化にマシンを合わせるのが難しい環境下で予選は行われた。

 夕方16時、12人によるタイムアタック合戦は始まった。リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)、パト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ロマン・グロージャン(アンドレッティ・オートスポート)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)の中からディクソン、ヴィーケイ、パロウ、エリクソン、カーペンター、カナーンがファイナルステージに進むことが決まった。


 1回目のアタックでの最速はディクソンの233.510mph。計測1周目のターン1で壁にぶつかりそうになったジョンソンの231.264mphが最も遅かった。

 ファスト6に進んだのはチップ・ガナッシ・レーシングとエド・カーペンター・レーシングのドライバーだけだった。そして、勝ったのはガナッシ勢だった。

 最後に計測を行ったディクソンが4ラップ平均234.046mphを出したのだ。インディカーシリーズで6回チャンピオンになり、インディ500でも1勝、インディ500のポールポジション4回獲得という実績を上げてきていたディクソンはキャリア5回目のインディ500PP獲得を果たした。




「インディ500は本当に驚くべきもので、1日のうちに起こる浮き沈みの激しさは異常と表現してよいほどだ。今日のPP獲得には大変大きな意味がある。チームが予選に注ぎ込んでいた努力はすさまじいものだった」

「その努力が報われたところが本当に嬉しい。私たちはエントリーした5台すべてを予選のファスト12に進め、4台がファスト6で戦った。オーナーのチップとチームの全員を讃えたい。HondaとHPDも同様に讃えたい気持ちだ」とディクソンは語った。


 予選2番手となったパロウは、「予選での私のマシンは本当に速かった。ファスト6を走った時のマシンがベストだった。ポールポジションは私ではなく、チームメイトのスコットが獲得した。私はまた来年チャレンジし、その時に是非ともインディ500の初ポールポジション獲得を成し遂げたい」とパロウは話していた。

 ホンダはガナッシとディクソンの踏ん張りによって予選1-2を達成。惜しくもヴィーケイはポールを取り逃がし、2年連続の予選3番手(223.385mph)となった。予選4番手はヴィーケイのチームオーナーであり、チームメイトでもあるカーペンター=223.008mph。予選5、6位はエリクソンとカナーンとなった。

 2日間の予選を終えた琢磨は、「ポールデイだった今日、私たちはトップ10となった。正直にいえば、今日は大変難しい1日になっていた。予選直前のファストフライデイで自分たちのマシンは速く、予選に向けては大きな期待を抱いていた。しかし、予選1日目のアタック時にはコンディションに関する計算が合っていなかった」

「今日の私たちは午前中のプラクティスに参加し、セットアップを確認。コンディションにマシンを合わせることができたつもりだったけれど、予選アタックで走ってみるとマシンが重かった。予選10番手という結果は、自分たちとしては不本意です」と語った。

 29日に決勝レースを迎える第106回インディ500。残す走行は23日のプラクティスと27日のカーブデイの走行のみだ。
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