星川敬氏がINAC神戸レオネッサの監督を退任し、Y.S.C.C.横浜の新監督に就任した。25日に両クラブの公式サイトが発表している。
YS横浜は今季の明治安田生命J3リーグで開幕9戦未勝利。最下位に沈むなか、25日に仲田建二監督の辞任を発表していた。
後任の星川氏は現在45歳。日テレ・ベレーザで監督キャリアをスタートさせた。2010年11月にI神戸の監督に就任すると、2011年、2012年にクラブをなでしこリーグ連覇に導いた。
その後は、チェルシー女子のコーチ、コンコルディア・エルブロンク(ポーランド)の監督、レギオノヴィア・レギオノヴォ(ポーランド)のコーチ、ルダル・ヴェレニエU−19(スロベニア)のコーチ、ツェリェ(スロベニア)のコーチ、オドラオポーレ(ポーランド)のアシスタントコーチ、アウダ(ラトビア)の監督を歴任した。
2021−22シーズンにI神戸の監督に復帰。初年度のWEリーグで16勝2分2敗の成績を収め、チームを優勝へと導いた。
星川氏はYS横浜のクラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。
「私、星川敬は日本の女子サッカーをきっかけに、欧州で約8年指導者として様々な経験をして参りました。帰国後、再度女子サッカーで指揮をとらせていただきましたが、この度、目標のひとつであったJリーグで指揮をとる事になりました」
「Y.S.C.C.は非常に歴史のあるクラブです。現在の順位はJリーグで最下位ではありますが、まだ発揮できていない選手のポテンシャルがあるはずです。そこをいかに引き出すかによって、より良いシーズンになる可能性があると思っています」
「さらに愛されるクラブになるように、女子サッカーや欧州での経験を活かして、この素晴らしい機会に全力で取り組んでいきます。Y.S.C.C.のサポーター、スポンサーの皆様応援よろしくお願いいたします」
また、I神戸のクラブ公式サイトを通じては、次のようにコメント。クラブに対する感謝の意を示した。
「私、星川敬はこのたびINAC神戸の監督を退任することになりました。就任の挨拶でも述べましたが、私はとても幸せな監督です。通常、監督というのは良い形でクラブを去る事がなかなか難しいと思うのですが、10年前と同様に新しい挑戦の後押しをしていただけることに感謝しています」
「今シーズンは前代未聞の1年5ヶ月という長い期間で、色々な壁が次々と出てくる本当に難しい日々でした。そのような状況で選手が与えてくれたもの、すべてに感謝したいです。今回はサッカーの技術や戦略的なこと以外にも情熱をかけて取り組み、結果としてチームの心が一丸となった瞬間を何度も体験することができました。選手が私の考えたゲームモデルやプレーを試合で表現してくれた事は悦ばしく、最終的に、私が欧州から戻るときの目的、WEリーグ初代チャンピオンの獲得を実現できて本当に嬉しいです」
「今後は指導者になってからの目標でもあった、Jリーグのチームの指揮を執るという事に、欧州から得たものと女子サッカーで学んだものを融合して全力で取り組んでいきたいと思っております」
「INAC神戸レオネッサファミリーの未来がより良いものになる事を願っています。最後に9年ぶりのリーグ優勝を最後まで信じて応援してくださったサポーターの皆様とスポンサーの皆様ありがとうございました。引き続きINAC神戸レオネッサを応援して頂けますと幸いです」