Da-iCE、BE:FIRST、Novel Core、OCTPATHによる白熱のステージ 会場と心通わせた『MTV LIVE MATCH』レポ

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2022年06月01日 10:01  リアルサウンド

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Da-iCE(写真=上山陽介)

 5月29日にぴあアリーナMMで開催されたMTV JAPAN主催のライブイベント『MTV LIVE MATCH 2022.05.29』。Da-iCE、BE:FIRST、Novel Core、OCTPATHと多様な顔ぶれの4組のアーティストが一堂に会し、ジャンルの垣根を越えたショーを見せた。


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 オープニングアクトとして出演したボーイズグループ・OCTPATHは、グループカラーである白と紫(ラベンダー)の春らしい衣装に身を包んで登場。今回は活動休止中の冬馬を除く7人でのステージとなったが、「Wild」「IT’S A BOP」と続けて披露し、響く重低音の中、息の合ったダンスで疾走感あるキラキラとしたパフォーマンスを見せた。MCでは各々が個性豊かなキャッチフレーズで自己紹介。続くバラードナンバーの「Be with you」ではメンバーの存在を隣に感じ、会場を見渡しながらしっとりと歌う7人の表情が印象的だった。


 ラスト曲の前には“マイナスイオン”の愛称を持つ四谷真佑が曲紹介を担当。ステージ下手へと歩きながら身振り手振りを加えて話す四谷に、メンバーからは「スティーブ・ジョブズさん!?」とツッコミが入るなど仲の良さを窺わせるシーンも。初々しさを見せながらも、OCTPATHらしさ全開のMCであたたまってきた会場に向けて、初夏にぴったりな爽快感溢れるアッパーチューン「Perfect」を歌唱。「皆さん最後まで楽しんでください!ありがとうございました!」と会場に感謝を告げ、「『MTV LIVE MATCH 2022』スタート!」と高らかに宣言して、初となるMTVの舞台を後にした。


 その名が呼ばれ、モノクロで映し出されたミュージックビデオを背景に新曲「Betrayal Game」のイントロが流れると、会場は自然と手拍子で一体に。今回が2度目の出演となるBE:FIRSTの7人がステージ奥から登場すると、オートチューンに乗せたRYOKIの第一声で観客を世界観にいざなう。「Move On」「Be Free」と続いた後のMCでは、MANATOが「今年もMTVに帰ってくることができた」とコメント。グループにとって初めての賞として、昨年10月の『MTV VMAJ 2021』でBE:FIRSTに贈られた「Rising Star Award」にも言及し、「この賞に見合うアーティストになりたい。活躍を期待していてください」と意気込んだ。続くJUNONの「去年ここで初披露した曲をやってもいいですか?」という言葉から披露したのは「Kick Start」。ラスサビでは7色の光に包まれながら歌い上げ、見る人の心を掴んでいく。中盤には原点とも言えるプレデビュー曲「Shining One」、「To The First」と続けて披露。背を向け宙を掴んだ7人は、背中越しにも伝わる覚悟を感じさせた。


 ラストスパートでは、ロックテイストの「Brave Generation」で持ち味のエッジボイスを響かせるSHUNTOが会場のボルテージを上昇。モニターに映った彼の横顔に頼もしさを感じる。MCではLEOが「上の方までありがとうございます!」と会場を見渡しながら声をかけると、RYUHEIがリリースしたばかりの2ndシングル『Bye-Good-Bye』を紹介。SOTAは「これからも7人らしい音楽を届けます」と力強くコメントした。そして別れをポジティブに捉える新曲「Bye-Good-Bye」とデビュー曲「Gifted.」の圧巻のパフォーマンスで魅了。終始ビリビリと肌で感じるほどの気迫で「自分たちは何者であるか」を伝え、音楽的な振り幅の広さを存分に表現したステージだった。


 続いて登場したNovel Coreは、最新アルバムより表題曲「A GREAT FOOL」や「WAGAMAMA MONDAIJI」「DOG -freestyle-」「PANIC!」と怒涛のラインナップを披露。「今日はOUTER(ファンの呼称)以外の人もいるんだよね」とワクワクした表情を見せると、ステージの端から端までを駆け抜け、観客一人ひとりと目線を交わしながら広い会場にメッセージを届けていく。アルバム収録の「LOVE SONG」ではアーティストとファンの関係性について言及。「すれ違いが生じてしまうこともあるんだよね」と胸を痛めながらも「それでもファンの皆には笑顔でいて欲しいなと思ってこの曲を作りました」と前向きな気持ちを表すと、会場全体と音楽を楽しんだ。


 さらに、インディーズ時代のアルバム『WCMTW』より「I Think I Guess」とメジャーデビュー曲「SOBER ROCK」を続けて歌唱。「HAPPY TEARS feat. Aile The Shota」ではレーベルメイトで“親友”と語るAile The Shotaもサプライズ登場し、会場を沸かせた。最後には自身のこれまでを振り返り「死んでしまいたいと思った日があった。でも、ここで踏ん張れば、アリーナに一杯のお客さんがいるような、こういう今日みたいな景色を見られる日が来るかもしれないなと思って踏みとどまった」と「THANKS, ALL MY TEARS」を歌唱。実体験が織りなす魂のこもったステージには涙する人の姿もあった。


 この日トリを飾ったのはDa-iCE。ピンクの照明に包まれたステージから登場した5人は、スタンドマイクを用いた大人の演出でしっとりと艶やかに「FAKE ME FAKE ME OUT」、続けて「DOSE」を披露。クラップで会場と一つになったそのままの勢いを持って「BACK TO BACK」「DREAMIN’ ON」を鮮やかに歌い上げ、ボルテージを一気に加速させた。MCではリーダーの工藤大輝が「THme(OCTPATHファン)の皆さん、BESTY(BE:FIRSTファン)の皆さん、OUTERの皆さん、そして我が6面(Da-iCEファン)の皆さん、そのままの調子で楽しんで」と声をかけ、そこに集った全てのファンを広い視野で気遣う“最年長”らしさを見せた。


 MCの途中では工藤が「次の次、『CITRUS』歌います。ちなみに次はバラードです」とセルフネタバレを行うと、パフォーマーの和田颯も「必殺技出します」と紹介。同じくパフォーマーの岩岡徹が「30年後に銭湯で『CITRUS』歌ってるかも」と笑いを誘い楽曲への期待を込めると、Da-iCE節炸裂のトークに会場も盛り上がりを見せた。バラード「Promise」に続けて昨年の「日本レコード大賞」を受賞した「CITRUS」を披露すると、ノンストップで繰り広げられる大野雄大、花村想太による4オクターブのツインボーカルには観客も圧倒。終盤には「Break out」「SWITCH」で軽快なサウンドを華やかに響かせると、「Clap and Clap」では会場一体となってラストスパートを盛り上げ、「Kartell」で余韻冷めやらない熱い1日を締め括った。


 なお、この模様はMTVにて6月26日に放送予定だ。(風間珠妃)


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