バレンシアは、来シーズンの新監督にジェンナーロ・ガットゥーゾ氏を招へいするようだ。2日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
バレンシアは今シーズン、ヘタフェで実績を残したホセ・ボルダラス氏を新監督として招へい。開幕4試合で3勝1分けの好スタートを切ったものの、シーズン中盤にかけて失速し、最終的に勝ち点「48」の9位フィニッシュ。また、コパ・デル・レイ(国王杯)では決勝戦へ進出したが、PK戦の末に敗北を喫し、シーズン当初の目標だった欧州大会出場権獲得は達成できなかった。
『マルカ』によると、ガットゥーゾ氏はすでにバレンシアと合意しており、2日に契約書にサインをしたという。契約期間は2024年6月30日までで、給与は300万ユーロ(約4億2000万円)の模様。また、3年目も継続するオプションが付帯していると報じている。
その一方報道によると、バレンシアは直前までボルダラス監督に解任することを通達していなかったようだ。ボルダラス監督はメディアの報道によって、初めて事態を把握したと併せて伝えている。
さらにバレンシアは5月30日、アニル・マーシー会長の解任を発表。第三者との食事会でマーシー氏が、クラブに所属する選手の退団を望むような発言をしていたと、音声データ付きでメディアに報じられていた。
2019−20シーズン以来、欧州大会から遠ざかっているバレンシア。近年、クラブ内での確執が度々報じられているが、ガットゥーゾ氏は再び、バレンシアを復活させることができるのだろうか。
現在44歳のガットゥーゾ氏はペルージャでプロデビューを飾ると、レンジャーズやミランなどで活躍。スクデットやビッグイヤーを獲得した後、2012年からはFCシオン(スイス)で選手兼監督に就任した。その後、古巣ミランやナポリ率いると、2021年5月にフィオレンティーナの新監督に就任。しかし、選手補強を巡ってクラブと対立し、1試合も指揮を取らないまま、同クラブと双方合意の下で退任した。