6日に行われるキリンチャレンジカップ2022で、日本代表と対戦するブラジル代表のチッチ監督と、コーチでJリーグでもプレー経験があるセザール・サンパイオが前日会見に臨んだ。
チッチ監督は明日の試合に向けて、「重要な試合になる。W杯ほどの重要性がある試合ではないが、W杯にふさわしい2チームが対戦する。2018年のW杯で我々はメキシコに勝利した後、日本はベルギーと対戦して、一時は2−0になった。そのまま結果の結果であれば、次の試合では対戦していた。つまり、日本とブラジルはW杯で対戦するレベルの2チームであるということだ」と、前回のロシアW杯を引き合いに出し、試合の重要性を説いた。
自身は2016年にブラジル代表監督に就任し、言及したロシアW杯では準々決勝でそのベルギーに1−2で敗戦。予選を戦うチームを引き継いで臨んだ大会から、4年間の1サイクルを通じて強化してきたブラジル代表でカタールに向かうことになるが、「一つのサイクルの真ん中で就任し、さらに4年間を得られた。私にとってはいい条件で監督を引き継げた。そう考えると、長い期間率いていると言える。私はより時間を与えられ、多くのミス、多くの正しい決断をできた。その中で新しい世代が台頭してきた」と話す。
ネイマールへの依存度について質問も受けたが、同席したサンパイオコーチも「非常に経験のある選手と、日本で優勝したオリンピック世代が一緒になり、嬉しい問題と思っている。非常にスピードのある選手、特にFWに際立った特長を持った選手が加わった。ネイマールへの依存度もテーマにあったが、肩の荷が降りた印象がある」と続き、選手層の厚みを喜んだ。
日本代表についてチッチ監督は、「しっかりと日本を分析している。それは日本が我々に対してやっていることと同じこと。パラグアイ戦も見たが、我々はパラグアイがどれほど難しい相手か理解している。どのような分析をしているかはセザールから話してもらうが、もちろん、すべて話すわけにはいかないけどね」と煙に巻きつつ、サンパイオコーチに託すと、「日本はバランスが取れているチーム。特にディフェンスが強固だと考えている。名前を挙げるのであれば吉田(麻也)、長友(佑都)、遠藤(航)。遠藤はポジショニングが優れていると分析している。攻撃もクリエイティブな選手がそろっている。とりわけ南野(拓実)と伊東(純也)。南野はテクニックがあり、伊東は1vs1に強くてスピードがある。明日は素晴らしいゲームになる。互いにテクニックを駆使して勝利を目指す、似た特徴のチームだし、試合を観た人は幸せな気持ちになるだろう」と、個別の名前を挙げつつ、展望を口にしている。