かつてレアル・マドリードでプレーしたウーゴ・サンチェス氏が、今夏の移籍市場でパリ・サンジェルマン(PSG)との契約を延長したフランス代表FWキリアン・エンバペに言及した。16日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
今夏にPSGからレアル・マドリードへの移籍が確実視されていたエンバペだったが、最終的にPSGと2025年6月30日まで契約延長。急転直下のPSG残留劇に、さまざまな憶測が飛び交っている。
レアル・マドリード在籍時代の1985−86シーズンから1991−92シーズンにかけて、4度ピチーチ賞(ラ・リーガ得点王)を受賞したウーゴ・サンチェス氏。まもなく、64歳の誕生日を迎える“メキシコ史上最高”のストライカーは、PSG残留を決断したエンバペについて「私は彼の頭の中を覗いたわけでもないし、彼本人でもない」と前置きしつつ、「私が感じたのは、彼がマドリーに『ノー』と言ったのではなく、『少し待って欲しい』と言ったのではないかということ。なぜなら、彼は多くのプレッシャーや外的な状況、そしておそらく家族にも圧力をかけられ、マドリーを選択することを躊躇した」と自身の見解を述べた。
続けて、「彼はマドリーに行きたいというサインを出していると思うけど、今は政治的、社会的、経済的な問題に阻まれている」と推測。また「彼はどちらを選択していても大金を手にしていたはず。だから、金銭的な問題でマドリーに『ノー』とは言わないだろう。むしろ、お金より強力な何かを裏切ることができない状況にいることを暗に示しているんだ。それを理解しなければならない」と政治的な圧力が影響したと口にしている。