『ストレンジャー・シングス4』Vol.2の今後の展開予想 マインド・フレイヤーの正体は?

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2022年06月26日 08:01  リアルサウンド

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Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界 4』(c)Courtesy of Netflix

※本稿は、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4 Vol.1(第7話まで)のネタバレを含みます。


 世界中で大ヒットを放ち、社会現象を巻き起こしているNetflixのSFホラードラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。そのシーズン4 Vol.1(第1〜第7話)が配信され、Vol.2となる残り2話のリリースを心待ちにしているファンは多いのではないだろうか。そこでVol.2と、ファイナルとなるシーズン5の展開を予想してみたい。


【写真】シーズン1と4で成長した俳優たち


■これまでのストーリーをおさらい


 1980年代の田舎町ホーキンスを舞台にした本シリーズは、1983年11月6日(この日付が物語の大きなヒントに!?)に忽然と姿を消した少年ウィル(ノア・シュナップ)の失踪から物語がスタート。仲間であるマイク(フィン・ヴォルフハルト)やダスティン(ゲイテン・ マタラッツォ)たちがウィルの行方を探すなか、ホーキンス研究所の実験台となり超能力を得た少女イレブン/エル(ミリー・ボビー・ブラウン)と出会い、彼らを追う研究所の猛攻や、イレブンが開けた裏側の世界に潜むモンスターたちとの壮絶な戦いが、ノスタルジアたっぷりにスリリングに描かれる。


 まず簡単にシーズン4を振り返ると、ウィル一家と共にカリフォルニアへ引っ越したイレブンはマイクたちと離れ離れになってしまう。そんななか、ホーキンスでは若者が惨殺される不可解な事件が発生し、ダスティンとルーカス(ケイレブ・マクラフリン)、マックス(セイディー・シンク)とナンシー(ナタリア・ダイアー)、スティーブ(ジョー・キーリー)とロビン(マヤ・ホーク)は事件の調査に乗り出すことに。過去にホーキンスで、ヴィクター・クリール(ロバート・イングランド)という男が自分の家族を惨殺した事件と関連があるのではないかと疑い始めた一行は、最終的に“ヴェクナ”という邪悪な存在が、トラウマを抱える若者に呪いをかけて殺しているとの仮説を立てる。


 一方、シーズン3のラストで超能力を失ったイレブンは、ホーキンス研究所の職員だったオーウェンス博士(ポール・ライザー)からコンタクトを受け、「訓練すれば超能力を取り戻せる」と説得されてネバダの施設へ行く決断を下す。そこでイレブンは、かつて“パパ”と呼んでいた研究所の黒幕であるマーティン・ブレンナー博士(マシュー・モディーン)と再会。騙されたことを知ったイレブンは逃げ出そうとするが薬で眠らされ、自分の幼少時代を思い出す。そのフラッシュバックでイレブンは、正に自分こそ、何が起きたのか詳細が不明だった患者ナンバーワン/001(ジェイミー・キャンベル・バウアー)を裏側の世界へ送った張本人だとの記憶を呼び覚ます。しかも、裏側の世界へ飛ばされたナンバーワンがヴェクナとなり、そもそも彼はヴィクター・クリールの息子で、不思議な力を持っていた少年時代の彼が一家を惨殺し、その後にホーキンス研究所の実験台になったことが明らかになる。


■シーズン4Vol.2はどうなる!?


 第7話のラストは、シーズンの最終話に用意された大きなクリフハンガーでもおかしくない展開となっていたが、まだシーズン4には第8&9話が残っている。ヴェクナの正体が明らかになったものの、この邪悪な存在との決着はまだついていない。ということは、残りの2話でイレブンたちとヴェクナの決戦、そしてシーズン3のラストでロシアの秘密機関に捕らわれたジム・ホッパーの帰還、クリール家の調査の途中で裏側の世界から抜け出せなくなってしまったナンシーが無事に戻れるのか……といった点が中心に描かれることが予想される。そういった諸々の展開を踏まえれば、残りの2話でも引き続き、ヴェクナが主要ヴィランになることは間違いなさそう。では、シーズン1〜3まで“ビッグ・バッド”だったマインド・フレイヤーはどこへ行ってしまったのだろうか?


■もしやマインド・フレイヤーの正体は……


 シーズン4の第7話では、ホッパーが収容されている施設に同じく捕われていたデモゴルゴンが姿を見せたが、その親玉的なマインド・フレイヤーは全く登場せず……。シーズン3まで最大の敵だったマインド・フレイヤーがファイナルに登場しない展開はあり得ないため、シーズン5でイレブンたちとマインド・フレイヤーの対決が最大のクライマックスとなることは、誰でも予想できる展開である。では、「その正体は……!?」と疑問を投げかけられたら、少々突飛かもしれないが、筆者は“あのキャラクター”がマインド・フレイヤーではないか……とのセオリーを提示したい。


 まず、戻ることシーズン4第7話。クリール家の事件を調査するうちに裏側の世界へ入り込んだナンシーとスティーブ、ロビンとエディ(ジョセフ・クイン)は、裏側の世界の時間が1983年11月6日でストップしていることを知る。ナンシーたちは、現実世界の反対側にある裏側の世界は別のユニバースではあるものの、時間の進行は同じだと仮定していたようだ。ところが、裏側の世界はウィルが謎の失踪を遂げた1983年11月6日で止まったまま……。


 シーズン4までは、シーズン1で感覚喪失タンクに入れられて深い精神状態に入ったイレブンがデモゴルゴンと接触した時(1983年11月6日)に、初めて裏側の世界が開いたと思われていた。しかしシーズン4で、イレブンがナンバーワンと対決した時に、初めて裏側の世界のゲートが開いたことが明らかになった。この対決は、1983年11月6日よりも何年も前に起きた出来事であり、ナンバーワンが裏側の世界へ飛ばされた日からウィルが失踪する日まで時は止まらず、11月6日まで裏側の世界は現実世界と時間の歩みを同じくしていたと考えられる。


 では、なぜ裏側の世界の時間が、1983年11月6日で止まってしまったのだろうか……? その辺の疑問がシーズン5で明かされると予測されるが、筆者はウィルがマインド・フレイヤーだから、その年月日で時間がストップしたのではないか……との仮説を立てている。なぜかというと、そもそも『ストレンジャー・シングス』の物語はウィルの失踪で始まった。それなのに、いくら性格が大人しいとはいえ、物語の中心となるキッズたちの中でウィルの存在は小さすぎはしないだろうか? だが、ウィルが少し脇へ追いやられている理由が、ファイナルで「ウィル=マインド・フレイヤー」という最大のサプライズを明かすために用意された伏線だと考えたら、辻褄が合うかもしれない。筆者のセオリーが完全に外れていたとしても、このシリーズはウィルの失踪で始まったのであり、ファイナルシーズンではウィルと裏側の世界、そしてマインド・フレイヤーとの関連性が何らかの形で描かれるような気がする。


(Hollywood)


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