6戦4勝ロバンペラ「GRヤリスは間違いなく最強かつ最速のクルマ」/WRC第6戦 デイ4後コメント

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2022年06月27日 13:20  AUTOSPORT web

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表彰台を独占したTOYOTA GAZOO Racing WRTのクルーたち 2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア
6月26日、WRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』の競技最終日、デイ4はSS14〜17が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝。2022年シーズン4勝目をマークした。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合3位でフィニッシュし、ケニアで2年連続となる表彰台を獲得している。そんな今季第6戦の全日程を終えた3チームからドライバーコメントが発表された。

■Mスポーツ・フォードWRT
●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)/総合6位
「素晴らしい経験だった。この国に来たことがなかったから、あらゆることを吸収したよ。競技の面では、すべてがうまくいったわけではないのが残念だ。とくに(表彰台を獲得した)サルディニアの後だったから、このイベントもリズムをつかめると思っていたんだけどね」

「今週末の流れは、完全に僕たちに逆らっていた感じだ。マシンに大きなポテンシャルがあったし、セブ(セバスチャン・ローブ)がそのことを示していた。金曜日は素晴らしかった。ペースが発揮できたのでとてもうれしかったよ。最後のステージは流れがよかったしね。でも、そこから雪だるま式にトラブルが出てきたんだ」

●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)/総合15位
「3台がトップ5に入るという、チームとしては好スタートを切ったけれど、残念ながらそれは長く続かなかった。パンクしたことに僕は長いこと気づかなかった。地面がすごく柔らかかったからだ。それによってリムやマシンの他のパーツも壊してしまった」

「そこから(ステージはさらに)トリッキーになって、僕たちは横転してしまった。最後まで走り切ろうとしていたが、こういうこともあるものだ。スタッフに手を貸す必要があると思って、メカニカルな作業ではなく事務的な仕事ならいくらでも手伝うと申し出た」

「パワーステージのポイントを獲得して週末を締めくくることができてよかった。この週末に少しでも希望の兆しが見えたからね」

●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/総合14位
「日曜日は素晴らしい1日だった。走行中のフィーリングはとてもよかったし、ループの最初のステージでは毎回プッシュできた。ファステストとセカンドファステストの好タイムを出すことができた」

「それに、初めてパワーステージポイントを獲得できたことを、とても誇りに思っている。この週末にはポジティブな面があった。全体的にチームの全員にとって本当に厳しいラリーだったけれど、多くのことを学んだし、一層強くなって戻ってくるよ」

●セバスチャン・ローブ(#19 フォード・プーマ・ラリー1)/総合8位
「初日はついていなかった。テクニカルトラブルは些細なことだったが、小さなチューブが漏れ始めてマシンがスタートしなくなった。そのためサービスから5kmのところで終わってしまったんだ」

「次の日はかなり調子がよかった。ステアリングアームに問題があったが、新しいマシンでの、シーズン最初のとくにラフなラリーだったこともあるし、チームが解決できるだろう。この順位には少しがっかりしている。スピードはかなり出ていたし、先頭集団で戦うことができ、何度かよいタイムも出していたからね」

■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合5位
「できる限りのことを達成した。僕たちが経験したすべてのトラブルと混乱の末の5位だから、満足できる結果と言えるかもしれない。厳しくチャレンジングな週末だったし、今日の午前中も例外ではなかった」

「もちろんパワーステージで何かしらを得ることに集中していたが、少なくともそれは達成できたよ(編注:ベストタイムを記録し、ボーナスの5ポイントを獲得)。あとはあまり話すことはない。状況は明らかだ。自分たちのことだけでなく、僕たちのように賞がもらえることもないのに懸命な作業をしてくれているメカニックたちのことも思って、本当にがっかりしている」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/リタイア
「今年のこのサファリ・ラリー自体は、信じられないほど厳しいコンディションで、とても楽しかった。僕たちはリスクを冒さず、とても安全なアプローチをとってきた。初日はとても順調だったが、残念ながら土曜日はトランスミッションのトラブルに見舞われ、今日はパワーステアリングの問題が出た」

「ここではポイントを獲得することができなかったが、それが現実だ。このことから学んで前に進まなければならない。エンジニアにとっては得るものがたくさんあったし、(母国ラウンドの)エストニアに向けて、より良い状態を整えることを望んでいる」

●オリバー・ソルベルグ(#2 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合10位
「ポジティブな点は、昨年よりもはるかに良いサファリ・ラリー・ケニアになったということだ。望んでいた結果ではないけれど、それもラリーの一部だ」

「メカニックたちに感謝している。彼らがいなければ、この難しいイベントの最後まで辿り着くことはできなかっただろう。彼らの専門知識とハードワークがなければ何もできない。彼らに心から感謝しているよ。チームとしてやるべきことがたくさんあるのは分かっているが、ここから全力を出していくよ」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位
「本当にいい週末だったと思う。もちろん優勝を狙っていたが、土曜日にいろいろなことが起こり、優勝から遠ざかってしまった」

「そして今日は、TOYOTA GAZOO Racingに1-2-3-4フィニッシュをもたらすために走り、素晴らしい結果の実現に貢献できたことをうれしく思う。ここケニアの、極限の大地での戦いを乗り切るのは大変だったけど、他の多くのクルマが苦戦するなか、我々のクルマは本当によく頑張ってくれた」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝
「今回の結果は、ラリー前は想像もできなかったものだ。トップ4がすべてトヨタ車というのは驚くべきことだし、チームにとっても素晴らしい結果だ」

「自分にとっては今まででもっともハードなラリーだったけど、4台ともとくに大きな問題なくフィニッシュできたことからも、トヨタGRヤリス・ラリー1は間違いなく最強かつ最速のクルマだと思う」

「このような特別なラリーで優勝することができて本当にうれしいし、素晴らしい仕事をしたチームのみんなに感謝している。彼らはクルマを良くしようと、つねに開発を続けてきたが、その努力が実を結んだ。このリザルトは、チームと一緒になって獲得したものなんだ」

●セバスチャン・オジエ(#1 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位
「とても力強く戦うことができた週末だった。少しだけ運が足りなかっただけで、それもゲームの一部だ。何よりも、この素晴らしい結果を実現するためにチームに貢献できたことをうれしく思うし、TOYOTA GAZOO Racingのみんなにおめでとうと言いたい」

「今シーズンもっとも過酷なラリーで、我々4人のドライバーにフルデイの3日間を通して強いマシンを提供するため、チームは一生懸命頑張ってきた。このラリーは最後までタフなチャレンジが続いたので、チーム全員と、素晴らしい走りをしたチームメイトに大きな拍手を送りたいと思う」
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