ネルソン・ピケ、人種差別発言問題について謝罪する一方、強い反論も。F1はパドックへの出入り禁止を通達か

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2022年06月30日 09:20  AUTOSPORT web

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写真ネルソン・ピケ
ネルソン・ピケ
 3度のF1王者ネルソン・ピケは、ルイス・ハミルトンに関して人種差別的発言を行ったとしてモータースポーツ界から激しい非難を受けるなかで、声明を発表、謝罪と釈明を行った。しかしF1側はこれを受け入れず、ピケのパドックへの出入りを禁じる見通しだと報じられている。

 昨年11月に公開されたポルトガル語でのポッドキャストのなかで、2021年F1イギリスGPでのハミルトンとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の接触について語ったピケは、ふたりの事故についてハミルトンを非難、この際に複数回、ハミルトンを名前で呼ばずに差別的な意味を持つと思われる単語を使った。

 今年のイギリスGPが近づくなかで、1981年、1983年、1987年のF1チャンピオンで現在69歳であるピケのこの行為についての批判が高まっていき、6月28日には、F1、FIA、ハミルトンが所属するメルセデスをはじめ、複数のチームやドライバー、モータースポーツ界以外の人々が、ピケに対する非難の声明を発表した。ハミルトン自身は、「古い考え方は変える必要がある。行動を起こす時が来たのだ」とコメントした。

 これを受ける形でピケはコメントを発表、騒動を謝罪する一方で、自身に人種差別的な発言を行う意図はなかったと主張した。ピケは、自身が使った言葉は報道で誤った意味で翻訳されたとして、人種差別的発言を行ったとの批判に、強く反論した。

「昨年のインタビューでの私のコメントについてメディアに広まっているストーリーについて、明確にしたい」とピケは述べている。
「私が言ったことは考えが足りなかったし、それに対して弁明するつもりはない。しかし、私が使った言葉は、ブラジルのポルトガル語では広く歴史的、口語的に『男』や『人』の同義語として使われてきたもので、決して不快にさせる意図はなかったことを明らかにする。一部の翻訳で非難されているような言葉を、私は決して使わない。私が使った言葉が、ひとりのドライバーをその肌の色によって軽視する目的で使われたという指摘を、私は強く非難する」

「素晴らしいドライバーであるルイスを含め、今回のことで影響を受けたすべての人々に心から謝罪する。しかし、現在ソーシャルメディアに出回っている一部メディアの翻訳は正しくない。F1や社会には差別を存在させるような場所はない。その点においての自分の考えを明らかにしたい」

 ブラジルでは、ピケが使った単語には差別的な意味はないとして、ピケを擁護している人々も多数いる。一方で、ブラジルの人々のなかでも、問題の単語は差別的意味で使われる場合もある、あるいは差別的な言葉であるという意見もあり、ブラジルの著名な小説家・作詞家のパウロ・コエーリョをはじめ、多くの人々がピケに対して強い非難の声を上げている。

 F1あるいはFIAはピケが今回発表したコメントは十分なものではなかったと考えているようで、『Sky Sports』や『BBC』をはじめ複数の大手メディアは、今後ピケはF1パドックを訪れることを禁止される見込みであると報じている。

 FIAは、6月29日に実施した世界モータースポーツ評議会会合において、新たな反ハラスメントおよび反差別方策を承認し、ハラスメントやあらゆる形態の差別に対してゼロトレランスのアプローチを取ることを再確認した。

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