「『エルヴィス』は考察であって映画でない」プロの評価も真っ二つ!

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2022年06月30日 16:00  AERA dot.

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写真(c)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
(c)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
 世界で最も売れたソロアーティストとしてギネス世界記録に認定されているエルヴィス・プレスリーを描いた「エルヴィス」は、夫人プリシラ・プレスリー本人からも太鼓判を押された。監督は「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン。


【写真】『エルヴィス』の場面カットの続きはこちら
 人気絶頂で謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリー(オースティン・バトラー)。彼が“ロック”を生んだ日から世界は一変した。センセーショナルすぎるパフォーマンスで若者に熱狂的に愛された一方で、中傷の的にもなる。型破りに逆境を打ち破る伝説と、その裏側。世界一売れたスターには、悪名高きマネージャー、パーカー(トム・ハンクス)がいた。


 パーカーによって語られるのは、プレスリーの駆け出しから前例のないスターダムに上り詰めるまで20年以上にわたるふたりの関係。その話にはエルヴィスの人生に大きな影響を与えたプリシラ・プレスリー(オリヴィア・デヨング)も登場する。果たして、彼を殺したのは誰なのか?


本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)




■渡辺祥子(映画評論家)


評価:★★★★


そっくりさんを見事に超えたエルヴィス像が誕生。とはいえ、バズ・ラーマンの感性に貫かれ、黒人差別の時代を生きた男の人生は痛ましく物悲しい。トム・ハンクスは3度目のオスカー狙い? でも彼に悪役は似合わない。


■大場正明(映画評論家)


評価:★★★★


エルヴィスに成りきって圧巻のパフォーマンスを繰り広げるバトラーと、狡猾なマネージャー役で異様な存在感を放つハンクス。人種の壁を越えた革命児と華やかなスーパースターという二つの顔の相克が浮き彫りにされる。


■LiLiCo(映画コメンテーター)


評価:★★★


実家に写真集もあり曲にも詳しい。でもこうして有名になったのか。マネージャーとの関係性は知らなかった。もう少しじっくり曲を聴きたかった。原曲の存在にも驚いた。レジェンドの人生はいつだって刺激になります。


■わたなべりんたろう(映画ライター)


評価:★


好きな監督の作品でエルヴィスが大好きなので、通常以上に忖度なしで書きます。過剰に描写すればするほどエルヴィスの本質から遠ざかっている。エルヴィス論のような考察になっていて映画でない。主演が似てない。


(構成/長沢明[+code])

※週刊朝日  2022年7月8日号


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