BE:FIRST、冠番組での目覚ましい成長 『BE:FIRST TV』話題となった放送回を振り返る

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2022年07月07日 06:01  リアルサウンド

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BE:FIRST『BE:1』(CD+2BD)

 7人組ダンス&ボーカルグループ・BE:FIRST初の冠番組『BE:FIRST TV』(日本テレビ)が、7月2日に最終回を迎えた。この番組は、“常に1番であり続ける”という意味で名付けられたBE:FIRSTが“1番”と名のつくさまざまなカルチャーを体験し、その真髄を学んでいくというコンセプト。4月より放送スタートした同番組では、食レポや各地でのロケを通じて経験値を伸ばし、番組後半のスタジオパフォーマンスではアーティストとしての真価も発揮。30分があっという間に感じられるほど、毎回濃い内容であった。


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 中でも印象的だったのは、5月28日と6月4日の2週にわたって放送された、番組初のゲスト・INIとのコラボ企画。偶然にも、両者ともに2021年11月3日にデビューしたという縁を持ち、昔からの知り合い同士のメンバーもいる両グループがそれぞれのデビュー曲を交換してパフォーマンスした。これらの回は、BESTY(BE:FIRSTのファン)やMINI(INIのファン)から大きな反響を呼んだ。INIのデビューシングル活動曲「Rocketeer」を披露したBE:FIRSTは、グループの個性や強みをパフォーマンスに落とし込み、彼らだから表現できる「Rocketeer」を披露していたのが新鮮であった。攻撃的に切り込んでいく「Move On」のような楽曲を持ち歌としているBE:FIRSTだが、さまざまなジャンルに挑戦する彼らの姿をもっと見てみたいと感じたファンも多かったのではないだろうか。本放送は、BE:FIRSTに新たな可能性を感じられるステージだったと言えよう。


 また、6月11日、18日放送回では、メンバーが都内の高校のダンス部をサプライズ訪問。コロナ禍で学校行事が中止になった生徒たちと「Bye-Good-Bye」のダンスムービーを撮影し、高校生活の思い出作りをアシストした。完成したムービーは、たった1日で撮ったとは思えないクオリティの大作。同世代とのダンスを通じた交流は、音楽が持つ「人と人を繋ぐ力」に触れ、メンバーのクリエイティブ能力を活かすという意味でも良い機会になったように思う。加えて、番組の後半にはパフォーマンスチーム・s**t kingzが登場。楽曲の振付も多数手掛けるなど、オーディション時から深い親交がある2組。NOPPOがコレオグラフィを担当したプレデビュー曲「Shining One」をコラボパフォーマンスし、大きな話題になった。このコラボ企画の裏側は、s**t kingz・kazukiのYouTubeチャンネル『カズキのタネ』でも視聴することができる(※1)。


 さらに、先日放送された最終回では、デビューシングル『Gifted.』に収録され、オーディション中に使用したトラックのリメイクである「Kick Start」のアンサーソングを制作。こうして出来上がった新曲「Grateful Pain」をスタジオで初披露した。BE:FIRSTとしては初のバラードとなる本楽曲。直訳すると“ありがたい痛み”という意味合いのタイトルだが、夢に向かって努力した過去の辛さや苦悩も、その全てが今に繋がる必要なものであったと感じさせる。デビューから半年が経った今のBE:FIRSTだからこそ、一層説得力を与えるメッセージとなった。


 冠番組の放送決定が発表されて4カ月。全13回の放送が終了した今、バラエティ力が鍛えられるきっかけとなっただけでなく、BE:FIRSTの音楽性やメンバーの深い人間性をより広く発信する場にもなっていたように思う。今後ますます活躍の幅を広げていく中でも、この経験が生かされていくことだろう。(風間珠妃)


※1:https://youtu.be/vuC1Grz9aQM


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