清原和博の元妻・亜希がバラエティ出演! 「過去」をイジられる彼女が、テレビ界で活躍しそうなワケ

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2022年07月15日 00:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の有名人>
「ね、意地悪でしょ」亜希

『一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!』(7月12日、日本テレビ系)

 7月10日に行われた参院選は、予想通り、自民党の圧勝だった。岸田内閣はしばらく安泰ということだが、岸田文雄氏が総理大臣就任当時、「東大を3度落ちた」エピソードを繰り返し語っていたことをご記憶だろうか。

 岸田氏が2浪して東大を目指したものの合格せず、結局、早稲田大学に入学したことは事実である。しかし、就任早々このエピソードを披露したことには、「さすが政治家だ」と思った。

 選挙で「選ばれる」ことを生業とする政治家は、究極の人気商売といってもいいだろう。ということは、国民に愛される必要があるが、今ウケる人は、どこか“抜け感”のある人、もしくは“抜け感”を躊躇なく見せられる人だと思う。そのことで、大衆に「私と似ている」「私にもその気持ちがわかる」と親近感を抱かせられたら、勝ちといえるのではないか。

 岸田総理の家は、祖父の代から政治家一家だが、こういう「名門家庭に育った」ような人は、今の時代にはあまりウケないように思う。しかし、岸田総理は自分から「東大に3度落ちた」と“抜け感”をアピールすることで、親しみを獲得しようとしたのだと感じた。

 岸田氏の妻・裕子夫人も、親しみを獲得するためにひと肌脱いだといえるのではないか。岸田氏が自民党総裁に就任した夜、夫人は夫の好物の広島焼を作り、岸田氏はTwitterにその画像をアップしていた。そこにはお好み焼きのソースが映り込んでいて、よく見ると賞味期限が切れているのだ。自民党総裁ともあろう人が、祝いの夜にお好み焼きという庶民的な食べ物でお祝いをし、しかも賞味期限の切れたソースを使っている。これは人々に親しみを感じさせる、典型的な“抜け感”といえるだろう。

 人気者の条件が「抜け感によって、人に親しみを与えること」だとするのなら、チャンスが来ているのではないかと思う人がいる。モデルの亜希だ。彼女はモデルなので、テレビを主戦場としてこなかったが、6月14日放送の『一撃解明バラエティ ひと目でわかる』(日本テレビ系)で5年ぶりにテレビ出演し、7月12日放送回にも登場。レギュラー陣とともに「観葉植物の見分け方」を学んでいた。

 同番組レギュラーのバイオリニスト・高嶋ちさ子とは、「5年連続、一緒にお正月を過ごした仲」だそう。2人はかつて『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演した際、マンションのお隣さんだったと話していたことがあるから、長い付き合いなのだろう。

 高嶋の家は観葉植物だらけだが、亜希の家はフィカスウンベラータが「一鉢ある」「ずっと20年(ある)」とのこと。それを聞いた高嶋が「あんな時も、こんな時も?」とイジられ、亜希は「ね、意地悪でしょ」と言っていた。

 「あんな時、こんな時」が具体的にいつを指すのかについては、番組内で掘り下げられなかったが、亜希の20年間を振り返るのなら、どうしても思い出されるのが、元プロ野球選手・清原和博氏との離婚だろう。

 離婚後に清原氏は覚醒剤取締法違犯で逮捕された。自分でしたこととはいえ、清原氏は球界のスーパースターから犯罪者に“転落”したわけだ。亜希としては、「もう別れたのだから、関係ない」と言いたいところだろうが、彼女の場合、「球界のスーパースターの妻」であることは、ほかのタレントとの差別化につながるブランドだったろうから、仕事にも少なからず影響が出たのではないか。

 当時、Yahoo!ニュースのコメントでは「亜希は夫の薬物をなぜやめさせられなかったのか」といった書き込みがあった。薬物依存症は病気で、シロウトがどうにかできるほど甘い問題ではない。そのことを知らないがゆえのコメントといえるが、確かにひと昔前なら、このように「夫を正せなかったのは、妻が悪い」と非難され、テレビも亜希をあまり使いたがらなかったかもしれない。

 しかし、時代は確実に変わってきている。先ほど、“抜け感”によって人に親しみを抱かれることが人気者の条件になったと指摘したが、テレビもそういった人物を積極的に起用する方向にシフトしているように見える。もしそうなら、「大選手の妻」よりも、「何かあった人」という“抜け感”のある現在の亜希のほうが、視聴者の心をつかむだろう。今回のように、共演者から「意地悪を言われる」ことも、タレント活動にはプラスといえるのではないか。

 おしゃべりなタイプではなさそうだが、ファッションや料理、子育てなど話の引き出しを多く持つ亜希。「偉大な野球選手の元妻」から、「あの人の元夫は、昔は偉大な野球選手だったんでしょ?」と言われる逆転現象が起きるのは、そう遠くなさそうだ。ぜひ頑張っていただきたい。

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