ベルギー代表FWドリース・メルテンスに対し、ラツィオとインテルが関心を寄せているようだ。24日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が伝えている。
現在35歳のメルテンスは、ユトレヒト(オランダ)やPSV(オランダ)でのプレーを経て、2013年夏にナポリに加入。同クラブで公式戦397試合に出場し、148ゴール90アシストを記録。ナポリ史上最多得点記録保持者として2度のコッパ・イタリア制覇などに大きく貢献した。
先月30日でナポリとの契約が満了となり、その後も契約を巡ってクラブ側との話し合いが行われていたものの、条件面で折り合いが付かず、結局契約更新には至らず。先日、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が契約交渉の決裂と今夏の退団を明言していた。
今後の去就に注目が集まるメルテンスに対し、かねてから関心を寄せていると伝えられているのがラツィオだ。同クラブを率いるマウリツィオ・サッリ監督は、ナポリ時代にメルテンスを指導した経験があり、同選手の能力を高く評価しているとのこと。自身のスカッドに同選手を加えることを熱望しており、クラブ側も今夏の獲得を本格的に検討していると伝えられている。
そしてこの度、インテルもメルテンスの獲得を検討し始めたようだ。報道によると、インテルは以前からメルテンスの動向を注視していたとのことで、チームを率いるシモーネ・インザーギ監督も同選手の獲得を望んでいるという。しかし、インテルの財政状況は決して良好ではないため、メルテンスを獲得する場合は、チリ代表FWアレクシス・サンチェスとの契約解除が必須条件となると『フットボール・イタリア』は指摘している。
なお、メルテンスに対しては母国のアントワープからの関心も明らかになっている。選手本人はイタリアでのキャリア継続を希望しているとも伝えられているが、果たして新天地はどこになるのだろうか。