チェルシーは2日、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のシカゴ・ファイアーからアメリカ人GKガブリエル・スロニナを獲得したことを発表した。
完全移籍となり、2028年6月30日までとなる6年契約を締結。今夏はシカゴ・ファイアーにそのままとどまり、2022シーズン終了後となる2023年1月にチェルシーに合流する予定となっている。
なお、移籍金は明らかになっていないが、イギリスメディア『アスレティック』によると、810万ポンド(約13億円)の移籍金に追加オプションが付随している契約で両クラブは合意したという。
現在18歳のスロニナはシカゴ・ファイアーの下部組織出身で、2019年にクラブ最年少記録となる14歳でプロ契約を締結。2021年8月に17歳81日でトップチームデビューを果たし、MLSで先発出場した史上最年少GKとなった。今シーズンはここまでリーグ戦全23試合に出場している。また、世代別のアメリカ代表に選出されてきた同選手は、2021年12月にA代表にも招集されたものの、まだデビューは果たしていない。
今年3月にもチェルシー移籍の可能性が浮上していたスロニナ。両クラブは移籍金で合意し、2023年まではレンタル移籍でシカゴ・ファイアーにとどまる契約でまとまっていたことも報じられていたが、イギリス政府が当時オーナーを務めていたロマン・アブラモヴィッチ氏に制裁を科した影響で、チェルシーの選手補強が禁止され、交渉は一度破談になっていた。
スロニナにはレアル・マドリードなども関心を示していたが、新体制となり補強が可能となったチェルシーが再び同選手の獲得に動き、ついに合意に至ったことが発表された。