交代枠、日程、コイントス…今シーズンのプレミアリーグの変更点は?

1

2022年08月03日 13:30  サッカーキング

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

今週末に開幕を控えるプレミアリーグ [写真]=Getty Images
1992年に発足したプレミアリーグも、今シーズンで31年目を迎える。様々なドラマが生まれた世界最高峰のリーグだが、今シーズンからいくつかルール変更があるので開幕前にチェックしておこう。

[写真]=Getty Images

■日程



 今シーズンは、冬に開催されるワールドカップ・カタール大会の影響で「プレミアリーグ史上最も早い開幕」を迎える。開幕戦は8月5日(金)のクリスタルパレス対アーセナル。8月7日に開幕した1999−00シーズンを超えてプレミア史上最速の開幕となる。

 加えて、今季はワールドカップの影響でウィンターブレークもないようだ。それまで“冬休み”と無縁だったプレミアリーグも2019−20シーズンからウィンターブレークを導入しており、昨シーズンは1月23日から2月7日まで休みが与えられた。今シーズンはその休暇が予定されていない。ただし、当然のことだワールドカップ期間中はプレミアリーグも中断する。前半戦は第16節が行われる11月12日の週末まで。その後、ワールドカップ(開幕は11月21日、決勝は12月18日)の中断期間を挟み、12月26日に再開する予定だ。

 また、ワールドカップ前の「インターナショナルブレーク」は9月下旬の1回のみ。それ以外の全ての週末でプレミアリーグを楽しむことができる!

■交代枠



 他のリーグにならい、プレミアリーグも今シーズンから「交代枠5枚」を採用する。プレミアリーグは、コロナ禍の2019−20シーズンの後半に「5枠」を一時的に取り入れたが、その後は「3枠」に戻していた。しかし、ようやく新シーズンから「5枠」を導入する。先発11名のほかに9名がベンチ入りし、その中から5選手が途中出場できる。ただし、交代機会はハーフタイムを除いて「3回」に限られる。

 交代枠を巡っては、拡大を求めるビッグクラブと反対するクラブとで意見が分かれていたが、今年3月に行われたミーティングで20クラブ中14クラブ以上が「5枠」に賛成して導入が可決された。

■新ボール

 新シーズンには新しいボールが付き物で、それは今シーズンも変わらない。プレミアリーグは今シーズンも『NIKE』製のボールを採用。同社によると、新しいボールのデザインは30年前のプレミアリーグ初年度(1992−93シーズン)に使われていた英国スポーツメーカー『mitre』製のボールをオマージュしたものだという。

The new 2022/23 Nike Flight @premierleague Ball is landing July 15th in stores and online. Inspired by the league’s maiden season 30 years ago, it comes with the same colors and bold graphic blocking as the first ball used back in ’92. pic.twitter.com/0EWZiAhoPF— Nike Football (@nikefootball) June 16, 2022

■マルチボールシステム



 ボールは、デザインだけでなく“数”も変わるという。英紙『Daily Mail』によると、今季からプレミアリーグでも“マルチボールシステム”が採用されるそうだ。これはUEFAチャンピオンズリーグなどで採用されているシステムで、ピッチサイドに予備のボールを配置するもの。ピッチ内の試合球のほかに、第4審判が1個、ピッチ脇に8個のボールが用意される。ピッチ脇のボールはカラーコーンの上に乗せられ、8個のうち2個はゴール裏に置かれるという。

 昨シーズン、プレミアリーグでは「インプレー時間(プレーが止まっていない時間)」が1試合平均「55分3秒」だったという。これは2010−11シーズンの「54分16秒」以降で最低だったそうで、その改善を図る意味でも“マルチボールシステム”が採用される。

 さらに、ボールボーイにも「選手と目を合わせてからボールを投げる」「両チームに同じように素早く渡す」というルールがあり、ボールボーイによる時間稼ぎも禁じられる。

■リザーブチームも変更

 今シーズンからリザーブチームのリーグ戦にも変更がある。各クラブのリザーブチームによって競われる「プレミアリーグ2」は、これまで“U−23チーム”を対象にしていたが、2022−23シーズンからは6年ぶりに“U−21チーム”の大会に戻ることになる。これによりトップチームの控え選手のコンディション調整の場が減るように感じるが、そこはオーバーエイジ枠でカバーされる。これまで「フィールドプレーヤー3名」だったがオーバーエイジ枠が「5名」へと拡大されるのだ。

■競技規則の変更



 今シーズンは、国際サッカー評議会(IFAB)による競技規則の変更も採用される。まずはPKの際のGKの立ち位置だ。これまでは「少なくとも片足の一部をゴールラインに触れさせているか、ゴールラインの上に位置させていなければならない」とされていたが、今後は「ゴールラインの後ろ」に置いてもよい。ゴールラインの後ろに置くことで、そこから勢いをつけて斜め前方に飛ぶことができるようになる。

 細かい部分では、試合前のコイントスについても追記があった。これまでは「コイントスに勝ったチームが前半どちらに攻めるか、またはキックオフを行うか」を選べるとあったが、誰がコイントスを行うかは言及されていなかった。新シーズンは、そこに「コイントスは主審によって行われる」と追記される!

 そんな細かい変更点を含め、新シーズンのルール改正がどんな影響を及ぼすのか見守っていきたい。

(記事/Footmedia)

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定