プレミアリーグは3日、キックオフ前に選手たちが行っている“片ひざ立ち”のジェスチャーについて、2022−23シーズンは一部の試合でのみ実施することを発表した。
プレミアリーグは差別撤廃運動への賛同を表すメッセージとして、2019−20シーズン途中からキックオフ前に片ひざ立ちのジェスチャーを行い続けている。ただ、選手に対する人種差別はいまだになくならず、ポーズの“形骸化”も指摘されていた。各クラブのキャプテンはポーズの継続について協議を行い、メッセージ性を高めるため、特定のタイミングでのみ片ひざ立ちを行うことを決定した。
発表によると、プレミアリーグ開幕節、10月と3月に行われる人種差別撤廃のための特別試合、FIFAワールドカップカタール2022終了後の“ボクシング・デー”(12月26日)、プレミアリーグ最終節、さらにFAカップおよびカラバオ・カップ(リーグ杯)の決勝で片ひざ立ちが行われる予定だという。
プレミアリーグのキャプテンたちは次のような声明を発表している。
「我々は、あらゆる形態の人種差別に反対する我々の団結を強調するために、シーズン中にひざをつく重要な瞬間を選ぶことにしました。私たちは、人種的偏見を根絶し、すべての人に敬意と平等な機会を与える包括的な社会を実現するために、断固とした姿勢で取り組んでいます」