DFクリバリ、アフリカ杯軽視の古巣会長に「他の代表チームと同じように敬意を…」

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2022年08月04日 00:16  サッカーキング

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セネガル代表としてAFCONを制したクリバリ [写真]=Getty Images
チェルシーに所属するセネガル代表DFカリドゥ・クリバリが、アフリカ・ネーションズカップ(AFCON)をめぐる古巣ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長の発言に反応した。3日、イギリスメディア『アスレティック』が報じた。

 アフリカ王者を決めるAFCONは、奇数年の1月〜2月に開催される大会。2021年大会は開催国カメルーンの気象を理由に1年後ろ倒しで行われ、今年1月〜2月に開催された。当時ナポリに所属していたクリバリは母国の優勝に貢献し、ナポリは同選手が不在の間に公式戦6試合を戦った。

 AFCONの開催時期については、多くのリーグが秋春制を採用している欧州でさかんに論争が巻き起こっている。そんななか、デ・ラウレンティス会長はイタリアメディア『Wall Street Italia』のイベントで、AFCONに言及。「もうアフリカ人選手について話すことはないだろう。私は彼らのことが大好きだが、彼らがアフリカ・ネーションズカップでプレーするのを諦めない限り、私はこれ以上彼らを買わない」と語り、シーズン中の選手派遣に難色を示した。

「あるいは、AFCONや南米予選には参加させられないという権利放棄にサインしてもらうかだ。リーグ戦の真っ最中に他の場所へ行く彼らに給与を支払っている我々は“カモ”なんだ」

 元雇用主の発言に対し、クリバリは次のようにコメント。デ・ラウレンティス会長の発言を一つの考え方として許容しつつ、アフリカの代表チームに対するリスペクトを持つよう訴えた。

「僕にとって一番大事なことは、みんなをリスペクトすることだ。AFCONに出場したとき、彼ら(ナポリ)にとっては難しい瞬間だったのは事実だが、僕は優勝できたことを本当に喜んでいる。アフリカの代表チームに対してこんな風に言うことはできないと思う。他の代表チームと同じように敬意を持たなければならない」

「セネガルのキャプテンとして、代表チームについて話す良い方法ではないと思うが、彼の考えは尊重したい。アフリカの選手がいなくてもチームがプレーできると彼が考えるなら、それは彼次第だ」

「でも、クラブのみんなが彼と同じ考えを持っているわけではないと思う。サポーターのことも知っているし、サポーターはこんな風に考えてはいないだろう。(ナポリという)街そのものの考えではない。これは彼が考えていることであって、街や社会の考えとは違うんだ」

 また、これまでのキャリアでAFCONへの出場辞退を打診されたことがあるかと問われたクリバリは、「いや、一度もない」と回答。「誰も僕にAFCONに行くなと言ったことはない。僕はセネガルのキャプテンだし、セネガルの選手としても、AFCONの時期がやって来たら一番に行きたいんだ」と言葉を続けた。

「AFCONが始まるのは本当に嬉しかったし、興奮した。誰も僕に代表チームに行くなと言うことはできない。僕は自分の代表チームや国、プレーしている人たちに愛情を注いでいるんだ。もし誰かが僕に行くなと言ったら、それは僕が誰かと戦う唯一の時だ」

「僕らがみんなに敬意を払っているように、みんなも僕らに敬意を払わなければならないんだ」

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