チョン・ソミンがヒロインで輝く イ・ミンギ、ソ・イングク、イ・ジェウクとの恋愛劇4選

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2022年08月08日 08:11  リアルサウンド

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『空から降る一億の星』(tvN公式サイトより)

 最近Netflixの視聴ランキング上位に入り続け、話題を集めるファンタジー史劇『還魂』。『美男ですね』や『主君の太陽』『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』など、数々の名作を生み出してきたホン姉妹が脚本を務める今注目の作品だ。本作で、内面は刺客、外見は侍女という1人2役のような設定を見事に演じるのが、チョン・ソミン。繊細で安定感のある彼女の演技は、視聴者の心を掴んで離さない。本記事では、そんな魅力溢れるチョン・ソミンの出演ドラマを紹介したい。


【写真】チョン・ソミン出演作のカット6点


■『還魂』


 人の魂を入れ替える“還魂術”によって、ねじれた運命を背負うこととなる術士たちを描いたファンタジーな物語。物語の舞台は、水の気を操る術士がいる架空の国“大湖国”。都の術士を切った影の刺客ナクスとの決闘から、本作は動き出す。ナクスの通ったところには、必ず首が落ちている。そんな理由から、“落首(ナクス)”と呼ばれ恐れられる存在だ。決闘の最中に追い詰められたナクスは、還魂術によってとある女性と自分の魂を入れ替えて……。気付いた時には、今までの強力な力を失ってしまったナクスの、力を取り戻す旅が始まる。


 ひ弱な身体と魂を入れ替えた刺客ナクスを演じるのが、チョン・ソミンだ。ある理由から術が使えない気高い家柄の坊ちゃんウク(イ・ジェウク)と出会い、師弟関係を結ぶこととなる。正体を隠し、坊ちゃんの侍女ムドクとして生きることとなるが……。


 師匠として守られるというよりも、長年培ってきた知識と経験で弟子を育てながら新たな感情が芽生え始めるのが見どころの一つ。これは、師弟愛なのか、それとも恋なのか。胸が苦しくなりながらも、ウクとムドクからひと時も目が離せない。劇中では、ある時は義理堅く賢い侍女、ある時は厳しい師匠、またある時は孤独を抱える刺客という顔をくるくると見せてくれるチョン・ソミンの繊細な演技が素晴らしい。また、各話に名シーンがあり、ウクの成長や三角関係へと発展する恋愛も見逃せない。


■『霊魂修繕工』


 心に傷を抱えた精神科医と、間欠性爆発性障害のミュージカル女優を描く物語。“人は誰もが心の中に地下室を作り自分だけの秘密を隠す”という台詞通り、病気を身近に描きながら、寄り添う医師の姿を映し出す。自分自身とゆっくり向き合いたい時に観たくなるような作品で、『大丈夫、愛だ』『ディア・マイ・フレンズ』『サイコだけど大丈夫』のような作品がお好きな方に勧めたくなる。また、患者を治療しながら医師自らも心の風邪を癒していく過程に心が温まり、数々の名台詞に癒されると思う。


 チョン・ソミンは、自分の感情を抑えきれずに苦しむミュージカル女優ウジュを演じる。ふとした瞬間に自分を止められず怒り続ける姿は、まるで「助けてほしい」という心の叫びが聞こえてくるようで、切なくて苦しい。彼女にとって特別だったある日、事件に巻き込まれ、精神科医シジュン(シン・ハギュン)と出会うこととなる。彼の誘いで始めた演技療法により自らも患者の治療に協力していき..….少しずつ変化が訪れ始める。特に演技療法で患者と対峙するシーンは、チョン・ソミンの演技の引き出しの多さに驚かされ、釘付けになると思う。本作では、泣いているかのように怒り、言葉にならない繊細な感情を、絶妙な間や目の動き、表情で表現するチョン・ソミンを観ることができると思う。


■『空から降る一億の星』


 幼い頃の記憶を無くした謎多き男性と、ある共通点を持った女性のサスペンスラブストーリー。会ったことのないはずの2人が出会い、惹かれ合いながら、過去の出来事を紐解いていくような物語。本作は、北川悦吏子が脚本を手がけた日本のドラマのリメイク作となる。重ための世界観だからこそ、希望の光が見えた時、本当に眩しくて目に焼きつき離れなくなる。『ここに来て抱きしめて』や『悪の花』『ただ愛する仲』のような作品がお好きな方に是非お勧めしたい。


 両親を亡くし、兄に育てられた女性ジンガンを演じるのが、チョン・ソミン。広告デザイン会社で働く最中、謎めいた男性ムヨン(ソ・イングク)と出会う。会って間もないはずのムヨンから、“まるで生き別れた妹みたいだ”と告げられ……徐々に2人の共通点が浮かび始める。出会った頃は険悪な雰囲気の2人だったが、お互いが心の理解者となっていく過程が見どころの一つ。この世に愛着を持てないまま彷徨い歩くムヨンに、生きる理由を増やそうとするジンガンの姿は涙なしに見れない。劇中では、ムヨンを愛する温かい表情や、周囲の感情に板挟みとなり苦しむ姿など、チョン・ソミンの飾らないナチュラルな演技を堪能できると思う。


■『この恋は初めてだから』


 ある理由で家を追われた女性と、ルームメイトを探す大家の物語。アシスタント脚本家のジホ(チョン・ソミン)は、30歳の誕生日を迎えたある日、弟から衝撃の事実を告げられる。動揺しつつも家を出ることとなったジホは、友人から大家の紹介を受け……互いを知らぬまま一つ屋根の下で共同生活を送ることに。韓国版『逃げるは恥だが役に立つ』と言われる作品で、癒しと共感で心を満たしてくれると思う。


 脚本家という夢を追い続け、暗いトンネルを1人必死に走り続けてきた女性ジホを演じるのが、チョン・ソミン。誰にも必要とされず、孤独に耐えていたところ、大家セヒ(イ・ミンギ)と運命的な出会いを果たす。不確かな愛よりも家を信じる独身主義の大家セヒに、“家賃を払ってくれる人が必要だ”と言われ……大家と賃借人として契約結婚を始めることに。同居生活の中で、様々な“初めて”を経験していくうち、2人の関係性は変わり始めていくこととなる。枠にはまらない考え方や、数々の台詞がリアルで、つい共感してしまうような一作。また、海辺のワンシーンのチョン・ソミンの演技が特に印象的で、忘れられないと思う。強い芯を持ちながらも、柔らかく優しいジホを演じる透明感溢れるチョン・ソミンを味わっていただきたい。


(韓国ドラマ好きのだらだら子)


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