爆笑問題の太田光さん、光代さん夫婦の番組を見て鈴木おさむが改めて自分の妻との距離感を考えた

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2022年08月18日 16:00  AERA dot.

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写真放送作家の鈴木おさむ
放送作家の鈴木おさむ
 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、夫婦の距離感について。


【写真】鈴木おさむ、大島美幸夫妻
* * *


 NHK「ふたりのディスタンス」という番組があります。気になる「ふたり」に密着して、そのふたりならではの「距離」を見つめる番組。コロナ禍でも撮影できる。コロナ禍だからこそ、その距離感がおもしろくなる番組。僕は視聴者として見ているだけなのだが。


 過去3回放送されていて、今回が4回目。なんと今回は爆笑問題の太田光さんと、妻の光代さん。夫婦でありながらタレントと社長という関係でもある二人。僕も自分が構成している番組で何度か夫婦の物語を取り上げさせていただいた。


 この夫婦にしかない空気感。そして、ピンチをチャンスとして切り抜けてきた物語が僕は大好きだ。そんな二人の距離感はどんなものなのだろうと興味深く見た。


 なんと結婚32年目だそうです。僕と妻は20年目なので、夫婦としても大先輩になります。


 光さんの印象。普段は寡黙。


 で、家の中での二人を撮影していたが、リビングで光代さんが話しているときに、光さんはずっと自分の部屋。まるで家にいないみたいに。それが日常だと言っていた。想像は出来たが想像以上の個人プレー。だけど、仲が悪い感じもしないし、なんだか愛しさはあって、それがこの二人の距離感なのかなと感じる。



 番組内で、二人は10年ぶりの夫婦旅行に出かける。熱海の温泉宿でカメラは意識させない距離で撮影。


 近くのビーチを歩く時に、先に歩く光さんを追いかけて、光代さんが腕を組む。これが日常かもしれないし、テレビカメラがあるから、意識したのかもしれないが、逆に言うと、カメラがいたことを利用したのかもしれないとも思った。こういう風でいたいと。


 光代さんが言っていた言葉で胸に刺さった言葉がある。「空気みたいになりたくない」と。夫婦は年を重ねて空気みたいな存在になっていくのが理想とされているところもあったと思う。だけど光代さんは、そういう風になりたくないと。だからかき回すところもあると。僕は結婚して20年。たしかに意識しないと空気みたいになる瞬間って結構ある。




 息子を授かり現在7歳。子供のことで今は一緒に話したり考えたりすることも多いのだが、光代さんの言葉を聞き、ふと考える。子供が大きくなったら、自分たちはどうなるんだろうと。


 空気みたいな存在になるかもしれないと。


 僕と妻の大島美幸は交際0日で結婚して、最初は、妻は僕に敬語で話していた。僕を「おさむさん」と呼び僕は「大島」と呼んでいた。だけどあるとき妻が「これじゃあ仲良くならないから、呼び方を変えよう」と言った。妻を「みいたん」と呼び僕を「むうたん」と呼ぶと妻が決めた。なかば罰ゲームみたいだったが、一週間もたつと妻の敬語は消えて二人の距離感は一気に変わった。あの時、妻が提案してくれたからその距離感が出来た。


 結婚して20年を振り返ると、妻がなんだかんだで、かき回してくれていたんだなと気づく。


 太田夫婦の「距離感」を見て、これからは僕もかき回す努力をしなければと思った。


 番組内で二人でトランプやって熱くなっているシーン。なんだか泣けたな・・・。



■鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 〜顔を焼かれた私が復讐を誓った日〜」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)が発売中。原案・脚本を担当した「運命警察」(テレビ東京)がOA中。


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