ラ・リーガ第3節が29日に行われ、バレンシアとアトレティコ・マドリードが対戦した。
ジェンナーロ・ガットゥーゾ新監督を迎えたバレンシアと、長期政権のディエゴ・シメオネ体制が今シーズンも続くアトレティコ。開幕から2試合はそれぞれ1勝1敗というスタートを切った両チームが第3節で激突した。試合前には、この日バレンシアへの加入が発表されたウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが、本拠地『メスタージャ』のスタンドに姿を現してファンにお披露目された。
試合は23分、バレンシアは敵陣でボールを奪うと、距離のあるところからユヌス・ムサが強烈なミドルシュートを放つ。地を這うように伸びたボールがゴールに突き刺さったが、VARの末、この前のプレーでのファールが取られ、目の覚めるようなゴラッソは得点とならなかった。
一方のアトレティコも、32分に相手のミスを突いてジョアン・フェリックスが強烈なシュートを放つも、GKのセーブにあう。続く39分には、抜け出したアルバロ・モラタが倒され、DFティエリ・コレイアに一発退場が命じられる。だがVARで判定はイエローカードに変わり、バレンシアは救われる形となった。アトレティコは45+5分にもモラタが決定機を迎えるも、GKギオルギ・ママルダシュヴィリのファインセーブに阻まれ得点とはならない。
試合はスコアレスのまま後半へ進むと、アトレティコのシメオネ監督は64分、アントワーヌ・グリーズマンとトマ・レマルを投入。すると直後の66分、そのレマルが敵陣でボールを奪い、自らドリブルで運んでラストパス。グリーズマンが左足でシュートすると、ボールはDFに当たりゴールへ吸い込まれた。開幕戦に続き途中出場でゴールした“切り札”グリーズマンの活躍で、交代策が的中したアトレティコがついに先制する。
さらに追加点を狙うアトレティコは83分、FKにマテウス・クーニャが頭で合わせゴールネットを揺らすも、わずかにオフサイドとなり得点とはならず。その後もグリーズマン、クーニャらを中心に決定機を作るなど、バレンシアに反撃のチャンスを与えなかった。
試合はこのまま終了。アトレティコが敵地での接戦をモノにして、今シーズン2勝目をあげた。
次節、カバーニのデビューが期待されるバレンシアは、9月4日にホームでヘタフェと対戦。アトレティコは同3日に、アウェイでFW久保建英の所属するレアル・ソシエダと激突する。
【スコア】
バレンシア 0−1 アトレティコ・マドリード
【得点者】
0−1 66分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)