少女のように頬を染めて語る母に対して、私と兄はひたすら驚き顔。しかし話を聞けば聞くほどモヤッとします。私の身勝手だとはわかっていますが、母にはいつまでも亡き父の妻のままでいてほしいのです。たとえ死後何年経ったとしても、ほかの男性のものになってほしくない……そう思ってしまいます。
するとしばらくのあいだ黙って話を聞いていた兄が、重い口を開きました。
兄「籍は? 入れるのか?」
母「……お互いいい歳だし、このままでもいいかなって思ってるの」
私「それじゃ、ただの同棲ってこと……?」
不安がさらに増していきます。母から聞く話は、何だか全体的にふわっとしすぎているのです。まるでまだ10代半ばの若い女の子が「好きな彼氏と同棲するの〜」と夢見がちなことを言っているような雰囲気です。
もちろん母には幸せになってほしい。母の人生、母が自由にすべきだというのはわかっています。けれども遠いところへ引っ越して彼氏と同棲。お金の計画ひとつ聞いただけでも見通しが甘いのに、全てにおいて危なっかしくて不安が胸を覆い尽くします。みなさんならどうしますか?
【第3話】へ続く。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子