フットサル日本代表、ブラジルとの国際親善試合に臨むメンバー16名を発表

30日、日本サッカー協会（JFA）は、9月15日に島根県の松江市総合体育館、9月18日に愛知県のスカイホール豊田で開催する国際親善試合、フットサル日本代表vsフットサルブラジル代表に臨む日本代表メンバー16名を発表した。

　2021年のフットサルW杯を経験した42歳のGKピレス・イゴール（バルドラール浦安）が代表に復帰。内村俊太（湘南ベルマーレ）や長坂拓海（浦安）は木暮ジャパンでの初招集となった。リーグ戦では少ない出場時間ながら存在感を発揮しているGK井戸孔晟（Y.S.C.C.横浜）、宮川泰生（名古屋オーシャンズ）が初招集を受けている。

　日本国内での国際親善試合は、2020年2月に北海道で開催したフットサルパラグアイ代表との対戦以来、およそ2年半ぶりとなる。



　メンバー発表会見の冒頭、JFAフットサル委員会の北澤豪委員長は「国内で2年半ぶりに親善試合を行えることになりました。昨年のフットサルW杯で、我々が目指しているベスト8の一歩手前で足を止められた相手がブラジルです。それから木暮ジャパンに変わったなかで、なかなか格上の相手と（対戦し）強化をすることができない状態が続いていました。そういった中、世界トップであるブラジルと国内で対戦できることは、チーム作りにおいても、この先のAFCフットサルアジアカップやW杯に向けても、非常に大切な強化の機会になると思います。サッカー日本代表は6月に行われたキリンチャレンジカップでブラジル代表と対戦し、非常に注目を集めました。ヴィニシウス・ジュニオールやネイマールに『育成年代でのフットサルの割合はどのくらいなのか』と聞くと、『11歳くらいまでは100％に近い』と話していました。サッカーのプレーを見ると、フットサルで養われた技術が出ていることもあるので、フットサルを目指す人にとってはもちろん、普及や競技の広がりにも間違いなくつながると思います。チケットは順調に売れていると聞いています。満員の状況でいい雰囲気を作り、フットサルをやりたいと思う子どもたちが増えるような、そして日本代表を応援してくださる人が増えるような試合にしたいと思います」とコメントした。



　フットサル日本代表を率いる木暮賢一郎監督は、「最大の目標は、クウェートで行われるAFCフットサルアジアカップで、8年ぶりにタイトルを奪還することです。そのための最高の準備として、ブラジル代表と対戦できることをうれしく思っています。私自身、選手時代に何度かブラジル代表と国内で対戦しています。大観衆のなかでの試合は、一瞬で思い出せるほどの感動だったことを覚えています。久しぶりに国内で行う親善試合の相手がブラジル代表ということで、大きな関心を持っていただけるのではないかと思います。代表チームとしては、タイトルは非常に大切ですが、それだけではなく『フットサルの価値を国内で上げていきたい』、そして『その先頭に立つのがフットサル日本代表だ』と思っていますので、見に来ていただく方、関心を寄せていただく方々にフットサルのおもしろさだけでなく『我々がフットサルの価値を上げていくんだ』という強い思いをピッチの上で出し切るゲームにしたいと思っています。大観衆の前で試合をし、試合の後も『おもしろかったよね』『気持ちが伝わった』という声が聞けるような準備をしていきたいと思います。やるからには当然、学びにいくのではなく2試合ともしっかりと勝ってクウェートに行きたいと思っています」と親善試合への意気込みを語った。

　招集されたメンバーは以下のとおり。

GK▼
ピレス・イゴール（バルドラール浦安）
黒本ギレルメ（立川アスレティックFC）
井戸孔晟（Y.S.C.C.横浜）※初選出

FP▼
ALA　クレパウジ・ヴィニシウス（ペスカドーラ町田）
ALA　吉川智貴（名古屋オーシャンズ）
FIXO　オリベイラ・アルトゥール（名古屋オーシャンズ）
FIXO　内村俊太（湘南ベルマーレ）
ALA/PIVO　長坂拓海（バルドラール浦安）
PIVO　平田ネト・アントニオ・マサノリ（名古屋オーシャンズ）
ALA　水谷颯真（名古屋オーシャンズ）
FIXO　上村充哉（立川アスレティックFC）
PIVO　清水和也（フウガドールすみだ）
ALA/FIXO　石田健太郎（バルドラール浦安）
FIXO　宮川泰生（名古屋オーシャンズ）※初選出
ALA　金澤空（立川アスレティックFC）
ALA　原田快（FCバルセロナB）