IVEとは?最注目の次世代韓国ガールズグループが日本デビューへ。メンバーや魅力を徹底紹介

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2022年09月02日 12:11  CINRA.NET

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Text by 生田綾
Text by 韓光勲

2022年秋の日本デビューが決まったガールズグループ、IVE。昨年末に韓国でデビューし、すでに圧倒的な人気を誇る。Z世代のアイドルとして注目が集まるIVEとは、どんなグループなのか? 8月に神戸であったライブに参加した筆者が、彼女たちの魅力に迫る。

IVE(アイヴ)は、宇宙少女などが所属するSTARSHIPエンターテインメント所属で、昨年12月にデビュー。グループ名は「I have」の略語で、「私、そして私たちが持っているものを、IVE らしく堂々とした姿で見せる」という意味が込められている。STARSHIPからは約5年ぶりとなるガールズグループであり、事務所をあげての一大プロジェクトである。

メンバーはIZ*ONE出身のウォニョン、ユジンを中心に、ガウル、リズ、イソ、日本人メンバーのレイの6人。全員が2000年代生まれの10代だ。2021年12月に1stシングル“ELEVEN”でデビューを果たし、韓国音楽史上最速で国内音楽番組のランキング1位を獲得。いきなりの大ヒットとなった。

まず、それぞれのメンバーを紹介する。

ウォニョン(2004年生まれ、8月31日で18歳)はMnetの音楽番組『PRODUCE 48』を経てデビューしたIZ*ONE時代からセンターを務め、IVEでもグループの中心を占める。Instagramのフォロワーは約560万人。

モデル業も精力的にこなし、日本でも人気の韓国コスメ「innisfree(イニスフリー)」のほか、「MIU MIU」やペプシなどの広告塔を務めてきた。音楽番組のMCも担当する。

身長は173センチと長身で、手足の長さを活かした華麗なダンスが持ち味だ。大人びた風貌から「クールビューティー」と評されることも多いが、話し方にはまだあどけなさが残り、IZ*ONE時代はユジンとともに最年少の「マンネズ(末っ子たち)」として人気を博した。日本語も堪能で、日本でのライブではMCをすべて日本語でこなした。2017年にスカウトされたとき、事務所は「かわいいマスクに惚れ込んだ」という。

ユジン(2003年生まれ、18歳。9月1日で19歳に)は伸びやかな声が魅力のボーカル。ダンスのキレも抜群だ。身長はウォニョンに次ぐ172センチ。IZ*ONEとしてのデビュー以前からCMに出演し、知名度は高かった。Instagramのフォロワーは約320万人。ウォニョンと同じく、音楽番組のMCも器用にこなし、日本語が堪能だ。

IZ*ONEとして活動した経験を活かし、リーダーとしてグループを引っ張る。インタビューで「リーダーはほかのメンバーに大きな影響力があるので、以前は消極的だった性格を努力して変えた」と語っている。

ガウル(2002年生まれの19歳)はラップを担当。メンバーの中では最年長だ。現在は金髪のショートヘア。

クールな印象からは一転、神戸のライブで元気よく自己紹介し、会場を沸かせた。

リズ(2004年生まれ、17歳)はボーカル担当。済州島出身。力強く透き通るような清涼感のある声は、曲に厚みを加えている。大きなえくぼが特徴。ギャグやリアクションでメンバーをよく笑わせているという(*1)。少し引っ込み思案なところがあるのか、神戸であったライブのMCでは、終始緊張した面持ちを崩さなかった。だが、曲が始まると自信に満ちたパフォーマンスを披露していた。

イソ(2007年生まれの15歳)は最年少で、ボーカルを担当。人懐っこく、愛嬌のある笑顔が魅力だが、舞台に上がると鋭い目つきに変わるところが印象的だ。インタビューでは「(将来は)作曲を学んで、IVEの曲を作ってみたい」と語っている。

日本出身のレイ(2004年生まれ、18歳)はラップとボーカル担当。「ギャルピース」を韓国で流行らせたといわれている。

来日時、『めざましテレビ』に出演した際は頬をハートに見立てた「ぷにぷにハート」を披露。Instagramの個人アカウントはないが、流行をつくり出すインフルエンサーとしての影響力はすでに抜群だ。

レイは2018年4月に日本で行なわれたオーディションで選ばれ、その年5月に韓国に渡り、練習生としてのキャリアをスタートさせた。Red Velvetのコンサートに行った際に「K-POPアーティストになりたい」という夢を持ったという(*2)。自ら韓国語のラップの歌詞を書く多才な一面もある。

次に、IVEがデビューするまでの道のりを紹介したい。

ウォニョンとユジンはすでにIZ*ONEとしての経験もあったが、練習生としてイチからトレーニングに励んだ。ウォニョンは基礎練習に打ち込み、お腹から発声する練習に励んだ。ユジンはボーカル練習に注力し、多様な発声法を身に着けたという。

IZ*ONEでの活躍もあり、IVEは「ウォニョンとユジンのグループ」として見られる心配もあった。しかし、事務所の目標はあくまで「グループ全体として完成されたガールズグループ」。ほかのメンバーも実力を伸ばし、2021年12月に1stシングル“ELEVEN”でデビューをはたした。

全員が10代というメンバーの年齢とは対照的に、「ガールクラッシュ(女性が憧れるような力強い魅力)」のコンセプトを打ち出した。ポップダンス調の曲で、作詞はヒットメーカーのソ・ジウムが担当。恋に落ちた少女の心が幻想的な色に染まる様子を表現したという。

MVではウォニョンとユジンの存在感は抜群だが、ほかのメンバーも負けていない。レイとイソはサビ前の「キリングパート(強い印象を残す曲の一部分)」のボーカルを担った。リズは伸びやかな歌声で魅了し、ガウルは力強いダンスを印象付けた。

こうして、メンバー全員が実力を示しつつ、グループ全体として調和のとれた神秘的な魅力を披露した。YouTubeでは1億回再生を突破し、韓国国内の音楽番組では13冠を達成。ビルボードグローバルチャートでも10週連続チャートインを成し遂げた。

まさに「完成されたガールズグループ」としての鮮烈なデビュー。「Z世代最強アイドル」、IVEが誕生した瞬間だった。

デビュー曲に続き、続々と新作を発表。

今年4月に発表した“LOVE DIVE”(「Dive」はIVEのファンの呼称)はSpotifyでデビュー曲に続き1億ストリーミング再生を突破し、ビルボードのグローバルチャートは15週連続でランクイン。

前作に引き続き幻想的なイメージを保ちつつ、青春を感じさせる多幸感に溢れたミュージックビデオはYouTubeで1億再生を突破。音楽番組では10冠を達成した。続く快進撃に、ガウルは「感謝する気持ちと驚く気持ちが共存しています。もっと発展して(ファンに)応えられるようにしたい」と語っている(*4)。

日本での活動も本格化させている。8月2日〜9日に横浜、神戸、福岡で開催されたイベント『THE STAR NEXTAGE』に出演。日本での初ライブとなった。

持ち曲は4曲しかないなか、約6万人の観客を沸かせた。筆者は神戸でのライブに参加。MCでメンバーが話すたび、会場からは「かわいい」というため息にも似た声が漏れていた。メンバーの個性を押し出しつつ、調和の取れた歌声と一糸乱れぬダンスパフォーマンスは「圧巻」の一言だった。

8月22日には3rdシングルとなる新曲“After LIKE”を発表。

アップテンポの曲で、レイとガウルがラップを披露。花火が舞うなか、6人が踊るMVが印象的だ。メンバーたちの魅力的な声が曲を彩る。

7月に発表された「JC・JK流行語大賞2022 上半期」では「ヒト部門」で堂々の1位に。さらに、「モノ部門」では「ギャルピース」が3位にランクインしている。今年秋には日本でデビューすることが発表され、さらなる活躍に期待がかかる。

ウォニョンは、今後の目標は「ワールドツアーに行ったり、世界的に活動したい」と語っており(*5)、IVEからますます目が離せなくなりそうだ。

このニュースに関するつぶやき

  • またKか‥‥知っててわざと似た名前つけたのか、それとも単なる偶然かは知らんけど、「I've」ってプロダクションだかユニットだか結構昔から日本になかったっけ。
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